ヒデヨのジョムティェンビーチ便り

バンコクの南東150km、パタヤの南5kmに位置するJomtien Beachでロングステイしています

洗練された足し算美学のお店 May'sレストランへ行ってきました

テプラシット通りにあるタイ料理店 May’s Urban Thai Dine メイズへ行ってきました。複数の友人から良いと評判を聞いており、気になる存在でした。

 

タウンハウスの一区画をレストランにした、こじんまりとしたお店です。場所は、幹線道路タプラヤロードとテプラシットロードの三叉路から300メートル。車は路肩に停められます。間口は狭いですが、緑が多く飾られていて、ジョムティエンには珍しい、おしゃれなカフェ風のお店です。

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席は一階席に加え、中二階に2テーブルがあります。今回は電話予約して、この中二階席でいただきました。3人いるウェイトレスさんは、皆笑顔で気配りのサービスをしてくれます。

 

この店は、「足し算」の美学のお店です。

前菜の前に、おしぼり・フレッシュパイナップルジュース・付出しが供されます。客単価500 バーツ未満のカジュアルなお店で、これだけしてくれるのは、珍しいです。すばらしい。

 

前菜には、大型柑橘類ポメロのサラダ、それに揚げ春巻きを注文しました。どちらも絶品のお味。器も盛り付けも目を惹き洗練されていますが、味付けは素朴で深みがあります。最高。

 

メインには、チキンのココナッツミルク煮スープ、エビの胡椒ガーリック炒め、豆腐とキノコの炒め。スープを取り分ける器には、日本の抹茶用の茶碗が出され、金属製のレンゲでいただきます。この組み合わせの発想はなかったわー。全ての料理が異なる形状の個性的な器で供され、ここでも足し算が感じられます。とはいえ雑多な感じには陥らずに、センスよくまとめているところが流石です。

 

お味のほうも悪くありません。ただ、スクンビット通りの名店 ChokDeeチョッディーには及ばないかな。前菜があまりにも素晴らしいので、ついハードルを上げて評価してしまいます(苦笑)。分量のほうも少なめですが、おしゃれ系レストランとしては許容範囲内でしょうか。

 

このお店は、インテリアについても足し算です。お店の前だけでなく、店内の吹き抜けの天井にも壁にも、多数の植栽が配置されています。上級レベルの遊び心を感じさせます。地震国の日本だったら、頭上にこれだけ植木鉢が並べるのは、レイアウト的に許容されないかも(笑)。

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平日の18時30分に入店しましたが、1時間後には全テーブル満席となりました。繁盛しています。これだけ感じの良いお店であれば、納得です。

 

バンコク都心部まで足を運ばなくとも、こうした気軽で洗練されたレストランがジョムティエンで楽しめるというのは、手放しで喜びたいです。メイン料理の味をもうワンランクアップさせられれば、ジョムティエンで最高のレストランになることでしょう。ひと皿単価を50バーツ上げても、お客はついてくると思います。この店の今後に期待です。また近いうちに、再訪したいと思います。

 

 

名称:    May’s Urban Thai Dine  メイズアーバンタイダイン

住所:    Thepprasit Road  315/74番地  Krung Thai Bank の向かい

営業時間:  11時から23時  月曜休み

電話:     098-3740063    夜は予約推奨

https://mays.restaurant/locations/pattaya-thailand/

 

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旧正月が近付きセブンイレブンが中国シフト

昨日、靴底はがれ専用の接着剤をセブンイレブンで買ったと投稿しました。

jomtien.hatenablog.com

 

その際のレシートがこちら。「年年好運」と中国語で書かれています。年ごとに幸福に、という意味になります。2月13日の旧正月に向けて、セブンイレブンはもう旧正月モードに入っているようです。

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1月末あたりから、ジョムティエンビーチでも中国人観光客の皆さんの姿を、ちらほらと見かけるようになりました。これから2月中旬にかけて増えるものと思われます。

 

 

パタヤのお正月の盛り上がりといえば、以前は

 

4月のタイ正月 > > 1月1日の新正月 > > 2月中旬の旧正月

 

でした。それが近年は徐々に

 

4月のタイ正月 > > 1月1日の新正月 ≒ 2月中旬の旧正月

 

になりつつあるように見受けられます。

 

一方、ジョムティエンはロシア租界なので、チャイナパワーに圧倒される事はまだ当面無いでしょう。とはいえ、朝っぱらから鳴り響く爆竹の音量は、増えそうです(笑)。

シューズの靴底はがれは専用ボンドで接着しよう

スポーツジムの帰り道、なんとなく足元が変な感じがしました。立ち止まって見てみると、左足シューズの底がベロッと剥がれかけていました。

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これはまずい。負担をかけないよう左足を引きずりながら、セブンイレブンにまでたどり着きました。ここで瞬間接着剤を買って、処置するのがよさそうです。

 

文具コーナーを見ると、瞬間接着剤が4種類売られていました。皮革ゴム製品に適したのはどれかなと思いながら眺めてみると、なんと靴底剥がれ専用の接着剤なるものがありました。

靴底剥がれ専門品が存在すること自体すごいと思います。さらにセブンイレブンで売られているという事は、それなりにコンビニで一定の需要が観測されるているということになります。驚きです。

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早速買い求めました。Pattex Contace Adhesive 37 バーツ(140円)。

正確には瞬間接着剤ではなく、ボンドでした。接着したい面に塗り広げ15分放置して、ある程度乾かしてから、強く押し当てて接着します。シューズを履きかかとに体重をかけて、15分くらいそのまま立って接着しました。結果は上等。翌日以降、ちゃんと普通に歩いてジムへ行けました。

 

 

シューズはニューバランス製で、以前東京で買い求めたものです。タイに持ち込んで1ヵ月くらいで、この状態になってしまいました。熱帯の蒸し暑い環境下だと、底の接着剤がすぐにヘタってしまうんですかねー。

 

これの前に履いていたシューズも、ニューバランス製でした。そちらも買って一カ月くらいで、当時やはり底がベロッと離れてしまったのを思い出しました。その際は瞬間接着剤で補修をし、その後は3年間、履き古してしまうまで靴底は持ちこたえてくれました。

 

それでもニューバランスからは離れられません。幅広甲高の私の足に、形状がフィットしてくれるからです。ナイキは見た目デザインが優れているので好きなのですが、あいにくと靴幅が狭すぎて私には向きません。ニューバランスかリーボックあたりがちょうど良いです。

 

 

 2019年11月13日追記: その後やっばり剥がれてしまったので、靴修理専門店で縫ってもらいました

bit.ly

CH782 Money Channel で週末にタイ交響楽団を鑑賞

自宅テレビは、タイのケーブルテレビ大手True Visionsトゥルービジョンを契約しています。お気に入りコンテンツとしては、週末土曜の朝に、タイ語の経済専門チャンネル  Money Channelで、クラシック音楽鑑賞を楽しんでいます。

 

チャンネル:   CH782  Money Channel マネーチャンネル

放送時間:    毎週土曜 7時から8時

再放送  日曜15時から16時

番組名:   Music Channel ミュージックチャンネル

内容:    Thai Philharmonic Orchestraタイ交響楽団の定期演奏会中継

収録会場: Mahidolマヒドン大学音楽カレッジ内 プリンスマヒドンホール

 

たまたまCH783米経済専門局BloombergからCH 781 CNBCへチャンネルを切り替える際に、偶然見つけました。普段はタイ語の経済ニュースを専門に放送しているチャンネルで、言葉がわからないので飛ばしています。

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マネーチャンネルは、「More Than Financial World 金融界にとどまらない」をスローガンにしています。文字通りに、週末はこうして金融とは離れた音楽番組を放映しています。お金儲けに熱心なタイ人視聴者のみなさんが、ビジネス以外ではどんな分野に関心を持っているかが伺いしれます。

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たまにこの収録会場まで、足を運んで鑑賞することがあります。ただ、ジョムティエンから車で3時間半かかるので、そうそう気軽には行けません。こうして自宅で迫力の画像を鑑賞できるのは、嬉しいです。

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今回の放映は、数年前のちょっと古い演奏会と思われます。

この番組では、実験的な試みも放送しています。今回はアルペンホルンとストリングスのコラボでした。これは極めて珍しい。ステージが牧歌的な雰囲気に包まれます。

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客員演奏者の本職の担当楽器は、フレンチホルン。途中でアルペンホルンから持ち替えました。同じ旋律でも趣が全く変わって、これはこれで面白い。

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番組の最後の5分間は毎回、収録会場であるマヒドン大学音楽カレッジのプロモーション映像が流されます。その中で、サクソフォンを吹くオジ様が登場します。この方こそが、音楽カレッジの学部長 Dr.Sugreeスグリー博士です。20年前、沼地に過ぎなかった土地に音楽カレッジを創設し、ここまで育てあげてきた人物です。マヒドン大学のスーパー名物教授です。

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教授がサクソフォンをケースにしまう場面で、この番組は終了します。

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これからも、この番組が長く続いていってほしいと思います。

 

 

関連投稿:

タイ交響楽団の定期演奏会について:

jomtien.hatenablog.com

 

直近で訪れた定期演奏会での出来事:

jomtien.hatenablog.com

スージーは釣竿で遊ぶのがお好き

年末からウチで預かっている猫のスージーちゃん。約1ヵ月が経ち、すっかり我が家の環境に慣れてくれたようです。

jomtien.hatenablog.com

 

以前、ウチで飼っていたこのコの母猫オレンジとは、母娘とはいえ、それぞれにやはり個性があります。母猫のオレンジは、いつもべったりとくっついてきて、すぐに膝の上に乗っかってきて喉をゴロゴロ鳴らしていました。英語でいうラップキャットLap catでした。

一方、娘のスージーはクールです。基本、撫でられるのがあまり好きではなく、撫でると離れていきます。膝の上にも、さほど乗ってきません。

 

でも、なついていないという訳では無いのです。観察してみると、どうやら好みのツボが母猫とは違うだけのようです。私がいるときにはそばに来て、しっぽや足をギリギリ私の体に触れるか触れないかくらいの距離にとり、座り込みます。撫でる代わりに、指先で体を掻くようにくすぐってあげると、うっとりとした表情を浮かべます。もっともっとと、せがんできます。

 

母猫には昔、釣竿型の猫じゃらしを買ってあげたのですが、あまりお気に召さなかったようで反応が薄く、スルーされていました。お蔵入りになっていたその釣竿を取り出して、スージーにちらつかせると、大興奮です。飛びつきまくりです。

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糸の先端に食いつくと、なかなか離しません。

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目が真剣。

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何分も遊んであげても、全く飽きることを知りません。どんだけ好きなんだか。この1ヵ月で、釣竿の値段は十分にモトが取れたと思います(笑)。

 

猫のいる暮らしは、やっぱりいいですねー。

タイではスマートスピーカー Gooogle Homeを誰も知らないか

2017年は、日本ではスマートスピーカーSmart Speaker元年となったようです。

スマートスピーカーとは、対話型の音声操作に対応したAIアシスタントを利用可能なスピーカーで、AIスピーカーとも呼ばれます。

www.watch.impress.co.jp

その日のスケジュールや天気予報の確認、ニュースの読み上げ、お気に入り音楽の再生、電卓計算、 目覚ましやキッチンタイマーアラームなどなど、知りたいことを音声で尋ねると答えてくれる代物です。

 

とても興味があります。昨年3月以降、文書作成は音声入力で、ウェブの閲覧やメールチェックは音声読み上げ機能で行っています。今では、受動的に情報を得る場合には、キーボードやスマホを指で触って、結果を画面で見て認識するというのが、もはやちょっと苦痛に感じることがあります。私は少々目が悪いこともあり、指で入力するより音声入力のほうが圧倒的に早くて楽なので、できるだけそちらで済ませてしまいたい。

 

2017年に日本では、グーグルのグーグルホームGoogle Home、アマゾンのアマゾンエコー Amazpn Echo、LINEのLINEクローバが発売されたようです。いずれもタイでは、まだ正式発売にはなっていない模様です。でも、いちど現物を見てみたい。

 

ちょうどバンコクへ行く機会があったので、タイ最大のITセンタービル Panthip Plazaパンティッププラザに足を運んでみました。東京でいう秋葉原みたいなところです。ここなら、香港からシンガポールあたりから、いち早く輸入品が来ていて、少なくともどんなものか、展示品を見られるのではないかと思ったからです。アマゾンエコーは、アマゾン自体がタイに未進出なので期待薄ですが、Googleホームならまず見られるのでは、と考えました。

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パンティッププラザに足を運ぶのは、実に4年ぶりです。驚きました。昔の賑わいとは様変わりで過疎化が進んでいて、3割くらいが空き店舗になっています。櫛の歯抜け状態が著しいです。このプラザ全体がパソコンに特化しすぎていて、どうやら時代の流れに取り残されてしまったようです。

 

気を取り直し大型店舗を中心に、スピーカーを置いていそうな店6店舗ほどで、店員さんに尋ねてみました。結果は空振り。

 

誰一人として、スマートスピーカーとかGoogleホームという言葉を知りませんでした。

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この状況、2年ほど前にも経験したことがあります。アマゾンのKindleペーパーホワイト端末を買おうと思いたち、いくつもの店を回ったのですが、どこの店員さんも全くアマゾンとかKindleという言葉自体を知りませんでした。その際は、バンコクのセントラルワールド内にあるB2Sという量販店が、タイで唯一の販売店であることをネットで知り、無事にそこで購入できました。今回は時間の都合上、B2Sに立ち寄ることまでは出来ませんでした。

 

自宅に戻り、タイのインターネットショッピングサイトLazadaで、Googleホームの価格を検索してみたところ、10,000バーツ(35,000円)でした。日本の約3倍の価格のようです。ちょっとボッタクリすぎ。

 

うーむ、これは次回、日本へ帰省した際に買うのが、正解のようです。IT修行の旅に終わりはありません(笑)。

とりあえずは心の中で、欲しい物リストに追加です。

 

 

ローカル屋台利用時のポイントは、お店の人が気軽に水で手を洗えるかがどうか

ローカル屋台での飲食物は、基本的に私はあまり口にしません。衛生面での懸念があるからです。利用する場合、安全面でのチェックポイントをひとつ設けています。それは何かと言うと、

 

「お店の人がいつでも自由に、水で手を与えるか」

 

です。衛生の基本は、手洗いです。どんなに見た目おんぼろのビルや家屋であっても、建物の一階で営業している食堂は、基本的に安全だと考えています。上下水道の設備があり、お店の人がいつでも水で手を洗えるからです。ふんだんに使える水があれば、汚れたお皿もしっかり洗えます。

 

ローカル市場にある屋台も、基本的に安全と考えます。水道設備があるからです。市場内に八百屋さんがあれば、水道がある目印になります。八百屋さんは商品の野菜を並べる際、しなびてしまわないように水洗いをした上で陳列します。

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また飲食エリアには、手洗い台が設置されていたりもします。

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コンビニや商店の軒先で営業している屋台は、まぁまぁ安全だと捉えています。大抵、屋外に水道の蛇口が1つくらいあって、それが使えるからです。

 

他方、何もない道端で営業している屋台は、避けます。近隣の建物から、長い電源コードで電気は引っ張ってきており照明はついていますが、自由に使える水はありません。せいぜいがバケツか洗面器に水を汲み置きしているくらいです。それで生ものを調理するのはちょっと…と思ってしまいます。

 

屋台料理は、バラエティー豊富でローカル気分が楽しめ、お手頃です。衛生面を考慮した上で、美味しく楽しく食べたいものです。

デンタルフロスはOral-Bにしたい

昨日、糸切り歯の詰め物が取れてしまったので、歯医者に行ってきたと投稿しました。

jomtien.hatenablog.com

 

詰め物が取れてしまったのは、太くて不適切なデンタルフロスの使用でした。

いつもはプロクターアギャンブルP&Gのデンタルフロス オーラルビーOral-Bを使っています。白くて丸いパッケージに入っており、使い心地が滑らかなので気にいっていました。

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先週、たまたまデンタルフロスを使い切ってしまったので、いつものようにコンビニへ買いに行ったところ、Oral-Bが置いてありません。仕方なく適当に安い無名ブランド品を買い求めました。これが良くなかった。糸が太く断面が長方形で、Oral-Bのように細くて断面が円形になっていません。歯と歯の間に糸を押し入れようとすると、ちょっと抵抗感が大きくてスムーズではありません。数日間使っていて、ついに糸切り歯のところで詰め物が取れる事態となってしまいました。

 

歯の詰め物を接着する処置していただいた歯科医Dr. Charoensak がおっしゃるには、

「デンタルフロスは細手でワックスコーティングされたものが良い。Oral-Bは良い銘柄」

との事でした。

 

ちゃんとOral-Bのデンタルフロスを買わねばと思い、診療の後、近隣の薬局5軒を回ってみました。しかし、どこにもOral-B日は売っていません。仕方がないので、薬剤師さんに聞いて一番細手のデンタルフロスを買い、とりあえず使っています。細さはOral-Bと同じくらいなのですが、表面のなめらかさがそれほどでもなく、少々のひっかかり感があります。

 

P&Gのホームページを確認したところ、白くて丸いパッケージのデンタルフロスが見当たりません。モデルチェンジしてしまったのかもしれません。

www.pgshop.com

大きな薬局か大型スーパーまで足を運んで、P&G製のデンタルフロスを入手していきたいと思います。

 

 

2018年1月31日追記:

近所のセブンイレブンに Oral-Bが入荷しているのを発見し、無事購入できました。119 バーツ(410円)。よかった、よかった。

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歯の詰め物が取れたのでオーシャンデンタルセンターに行ってきました

就寝前に歯を磨く際に、デンタルフロスで歯と歯の間を掃除していました。糸切り歯のところでボロッと嫌な音がして、何か床の上に落ちました。

 

あー、やっちまった。

 

糸切り歯の古い詰め物が、外れて落ちてしまっていました。歯の神経は全て抜いてしまってあるので、特に痛くはありません。とにかく、やばい。海外暮らしでは歯科医療に保険が効かず、全額自己負担になるので、なるべくなら避けたいものです。でも、この事態では行かざるを得ない。

 

3年前の投稿で、お勧めの歯科をジョムティエンで一軒とノースパタヤで一軒、それぞれご介しました。

jomtien.hatenablog.com

 

ジョムティエンのほうのお勧めの歯科オーシャンデンタルセンター Ocean Dental Center へ、翌朝9時に出向きました。受付の人に、ジップロックに入れた詰め物を見せながら、接着してほしいとお願いしました。すると、

 

「今日は既に予約がいっぱいなのですが、18時にお越しくだされば、対応できます。お急ぎでしたら、近くの通りSoi5に別の歯医者さんがありますから、そちらでも対応可能だと思います。」

 

と言ってくださいました。別のクリニックまで紹介してくださる太っ腹なところに、対応の誠実さが感じられました。ここに足を運ぶのは4年ぶりです。その当時も、別の歯の詰め物が取れて、当時サクッと治していただいた記憶があります。なので今回もお願いしたいと思い、18時に出直すことにしました。

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18時ちょっと前に行くと、5分ほど待ってすぐに治療開始となりました。ドクターDr. Charoensak曰く、

「歯の状態は悪くないので、すぐ接着できます。料金は1,000バーツ(3,500円)になります。」

とのこと。やれやれ、長引く治療にならなくてよかった。それにしても治療費は、キリの良過ぎる数字じゃございませんか? (苦笑)。

 

歯を清掃し、セメントで接着し、セメントを凝固させる光線を当て、治療は15分ほどで終了しました。翌朝からは、普通に嚙んで大丈夫とのこと。最後の料金支払いの際には、特に領収書はありませんでした(笑)。とにかく、早い・安い・上手いで、満足の治療でした。気に入ったので、ここには後日、また歯石の清掃に来ることにしました。

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このクリニックは外国人患者向けに、以前にも増して力を入れているようです。英語のホームページが、昔よりずっと充実しています。

 

待合室のテーブルには、新聞が置いてありました。手に取ってみると、ノルウェー語の新聞でした。タイ国内で発行されているThailands Tidende という週刊新聞です。英字紙は置いてありません(苦笑)。

www.thailandstidende.com

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毎号その一面に、このクリニックはインプラント治療の広告を出しています。

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ドクターはノルウェー語が話せるのかと思って尋ねたところ、「私は全く話せません。でもノルウェー人の患者さんが多いから、広告を載せているんです。」との事でした。納得。

このクリニックがあるジョムティエンのSoi5からSoi7通りにかけては、ノルウェー人を初めとするスカンジナビア人街になっています。国民健康保険が充実しているお国であっても、何ヶ月も待たずに予約が取れる・自分の好みの材質や内容で安くインプラントができる、というメリットがあるようです。

 

海外ロングステイでは、医療サービスは大きな焦点となります。ジョムティエンでは、個人経営の小さなクリニックであっても、充実した外国人患者対応を考慮してくれているので、安心です。

 

 名称: Ocean Dental Center

医師: Dr. Charoensak Ruangpeerakul

住所: Jomtien 2nd Road   488/74番地

診察時間: 9:00 - 19:00   日曜休

電話番号: 038-197617

ホームページ: ceandent | Dental Pattaya & Jomtien.

 

 

ヒルドイド軟膏が美容目的で使用されているとは知りませんでした

Yahoo!ニュースを見ていて、驚きました。

 

保湿剤ヒルドイド、処方量の制限見送り

headlines.yahoo.co.jp

 

この軟膏が、美容目的で大量に処方されて問題になっているんですね。知りませんでした。

 

半年近く前、自転車の事故で右膝を打ち、ヒルドイドHirudoidを塗って対処したと投稿しました。

jomtien.hatenablog.com

 

私にとってヒルドイドは、日本でいうオロナイン軟膏みたいなものです。打撲や皮膚のかぶれによく効く、お手軽で汎用性の高いなお薬です。どこの薬局でも気軽に買えて、お値段もそれほど高くありません。20グラムで150 バーツ(500円)くらい。価格はどうやら、日本の3分の1以下のようです。

 

「ヒルドイド」と日本語でネットで検索すると、多数の通販業者のサイトがヒットします。ファッションモデルの〇〇さんも愛用、などといかにも美容目的を匂わせているサイトもあります。

 

ただ、だからといって、次回日本への帰省時に、ヒルドイドを何本もまとめ買いして持っていこうとは思いません。これだけテレビニュースになっているということは、10本未満持っているだけでも、空港の税関で見つかった場合に、何か言われてしまいそうです。模様のトラブルは避けたいものです。

 

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ドラゴンフルーツ一個が驚愕の後45バーツ。オフシーズンなのかな

常備菜として、週1回のペースでフルーツサラダを作っています。数種類のトロピカルフルーツを入れるのですが、それぞれのフルーツにはどうやらオフシーズンがあるようです。これまで学んだのは、

 

パパイヤは8月

jomtien.hatenablog.com

 

マンゴーも8月

jomtien.hatenablog.com

 

そして今週気づいたのが、どうやらドラゴンフルーツは1月のようです。ローカル市場に行ったのですが、なぜかごく小ぶりのものしか置いてありません。

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ドラゴンフルーツ Dragon fruit は外来の果物で、タイで一般的にになったのは、ここ10数年だそうです。タイ語では แก้วมังกร ゲオマンゴーンと呼ばれ、直訳では龍のガラス細工になります。ここのローカル市場では、この果物に刺さっている商品札ガロシア語表記のみで書いてあり、全く読めません(苦笑)。地元の人はあんまり買わないのかなあ。

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味自体は淡白ですが、薄い緑の果肉に黒い種がたくさんあって、見た目がキウイみたいです。フルーツサラダに入れると、彩り豊かになります。

雨の降らない乾季がオフシーズンになるんですかね。だとしたら、乾季がタイ中部とは異なるマレー半島東側エリア産のを持ってくれば、良いような気もするのですが。でも、輸送費が高くつくか。

 

いくつかの店舗を回り、ようやくまともなサイズのを一個見つけつけました。

お値段、驚愕の45バーツ (160円)。普段の3割増です。ひゃーーー。

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いずれにせよ購入したドラゴンフルーツは、ありがたく刻んでサラダに投入しました。美味しい。

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日本の処方薬に英語での品名記載があると良いな

先日、東京在住の米国人の友達が、遊びに来てくれました。

普段旅行に出かけるときは、持病の予防薬を持参してくるのだそうですが、今回はうっかり必要な日数分を持ってきていませんでした。バンコクに数日滞在した後、ジョムティエンにやってきて私と落ち会い、まずは薬局に行って、必要な薬を買うことになりました。

 

手持ちの薬を見せてもらったところ、薬の名前は全て日本語のみで書かれていました。友人は東京在住ですが、日本語は全くわからないし読めません。本当はバンコク滞在中に薬を買いたかったそうなのですが、商品名が読めないので諦め、ジョムティエンにいる私に会うまで我慢していたのだそうです。

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お薬は数種類あり、そのうちのいくつかは、飲み終わったパッケージを既に捨ててしまっていました。なので、薬の名前がわからない。幸い友人は、日本の薬局で作ってもらった「お薬手帳」を持参していました。

 

手帳を見せてもらったところ、過去に処方されたお薬が長々と記載されていました。全て日本語のみでの記載です。最後の3ページほどにある薬の名前を私が全て読み上げ、どれとどれを買うかを友人が決めました。そして友人が滞在するホテル近くの薬局に行き、お薬手帳に載っている薬の名前を私が読み上げながら、買い物しました。

 

薬の名前はカタカナ表記なのですが、これがちゃんとタイ人の薬剤師さんに通じるかどうかが、かなり不安でした。日本語は子音の種類が少なく、例えばbとv、rとlの区別がありません。一方、タイ語は英語以上に子音の種類が多く、それらを厳密に区別して発音しないと、通じません。

 

薬剤師さんは、日頃から様々なお国なまりの英語に慣れているせいか、私のカタカナ発音でも、ちゃんと分かってもらえました。その上で「そのお薬は、タイではジェネリックとして〇〇と言う名前で売られています」と説明してくれ、お手頃価格のジェネリックを出してくれたりもしました。やれやれ、ミッションコンプリートです。

 

 

タイ語が不自由でジョムティエンに暮らす私と、日本語が不自由で東京に暮らす友人。同じ外国人Expatとはいえ、境遇の差を感じずにはいられませんでした。医薬分業が徹底され、お薬手帳なるものが存在するのは、本当に素晴らしいです。ジョムティエンやパタヤでそうした体制が導入されるのは、果たしていつのことになるやら。

 

ただ一方、本人が読めないお薬手帳を持たせる、という日本のシステムはどうなんでしょう。他の言語はともかく、英語くらいは部分的にでも、対応しても良いのではないでしょうか。薬の名前と、朝夕1回1錠ずつといった服用方法だけでも、英語で書かれていれば本人が安心できます。でも薬の名前自体が、カタカナでしか記載されていないから、薬剤師さんもアルファベットで記入するのは無理なのでしょうね。せめて医薬品パッケージの表面には、日本語と英語の二か国語表記を義務づけてくれればと思います。

 

ジョムティエンやパタヤでは、程度の差はあれ、すべての病院や薬局において、英語で応対してもらえます。タイ語表記のみのお薬を渡される事は、まずありません。

一方、日本で、例えば首都近郊のビーチである伊東市内の薬局で、英語の看板を出し、英語で応対してくれる薬局はどれだけあるでしょう。2020年東京オリンピック開催に向け、外国人対応の状況が改善し、東京暮らしの友人の利便性が、少しでも向上してくれればと願います。

 

大物クリーニングはビュータレー1Aのクリーニング店 S.Cleaning へ

普段着る外出用のシャツは、自宅の洗濯機で洗い、アイロンがけをしています。

 

一方、

・ちょっと上等なワイシャツを、きちんと洗ってきちんとアイロンプレスしたい

・めったに洗わないソファーカバーやカーテンなどの大物を、たまにはきれいにしたい

 

といった場合には、大型マンションのビュータレー View Talay1A の一階にあるクリーニング店

 

S.Cleaning 

 

を使っています。

View Talay1Aについては、以前 View Talayマンションシリーズ紹介の記事で、説明をしています。

jomtien.hatenablog.com

 

当地のマンションでは、建物完成直後の標準仕様では、各部屋に洗濯機設置スペースが最初から無い物件が、少なくありません。そうした建物では、1階に複数のクリーニング店が入居している場合が多いです。今回ご紹介するS.Cleaningも、その一つです。

 

View Talay1Aは総戸数700戸の大型マンションで、一階がすべて店舗となっています。各店舗はショップハウスとして、建物の内廊下からだけでなく、外からも直接入れるという、珍しい構造になっています。築22年で、当地では老舗のマンションになります。当時は、居住者以外は原則立入禁止というセキュリティー感覚が、あまり厳しくなかったため、こうした構造になっているものと思われます。

しかしこの構造が、私のような外部からの利用者にとっては便利です。店の前に車を横付けして、直接お店に洗濯物を持ち込めます。

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S.Cleaningは、View Talay1A建物に向かって左、正面入り口から4軒目のお店になります。

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料金は: 長袖ワイシャツの洗濯&アイロンがけ 20 バーツ (70円)。半袖は15 バーツ

所要日数:  3日

 

洗濯&アイロンがけは店内で行っており、仕上がりは他の店と大差ありません。もちろん、自宅で自分でやるよりは、ずっとキレイです。

一方で、めったに洗わない変わったもの、例えばソファーカバーやカーテン等の大物のクリーニングは、すべてここにお願いしています。品目に応じて、適切な専門のドライクリーニング店へ、転送してくれます。料金は安くはありませんが、縮みや色落ち無く仕上げてくれるので、頼りにしています。

お店の方も、いつも愛想がよく親切です。

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ドンタンビーチ車道敷設工事ついに完了し大変良くなりました

ジョムティエン北部のドンタンビーチで、昨年6月から始まった車道敷設工事が、全て完了しました。バリアフリーや禁煙への対応が取られ、大変すっきりと良くなりました。

 

車道には黄色いセンターラインが引かれ、歩道の縁石には駐車禁止を示す赤と白のペイントがされています。

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交番の隣の、かつてオートバイ駐輪場だったエリアが、80m× 20mほどの広場となりました。ちょっとしたイベントなら開けそうです。

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中心には、ドンタンパタヤビーチ Dongtan Pattaya Beach の文字のモニュメントが、設置されました。夜間は電飾になります。

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広場からは、砂浜へ降りるための、車いす用スロープが設置されました。

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ベビーバギーを押す行楽客も多いので、これは便利。

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かつての駐車場は狭くなり、収容台数は1/4くらいに減りました。一方で、身障者用駐車スペースが設置されました。以前は1台100 バーツ (350円)の有料駐車場だったのですが、現在は無料となっています。オートバイの駐輪場も併設され、ただ以前に比べ収容台数が1/10くらいに減りました。

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広場及び駐車場の脇の砂浜は、有料のデッキチェアがすべて撤去され、代わりに多数のヤシの木が植えられました。ヤシの葉影で誰もがビーチマットを広げ、自由に海水浴を楽しめるようになりました。

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駐車場の端、レストランSand Barから先の部分の車道には、ゲートが設置されています。

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新しく敷設された車道は、24時間車の通行が可能なのかと思っていたら、違いました。午前10時から午後5時までは、従来と同じく車両乗り入れ禁止です。

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歩道には、休憩用のベンチが設置されました。写真のベンチとベンチの間にあるのは、灰皿です。砂浜は全面禁煙ですが、歩道は喫煙可となっています。もちろん吸い殻のポイ捨ては厳禁です。

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工事が始まった当初、私は大きな危惧を抱いていました。車道が完成した暁には、あっという間に道の両サイドが路肩駐車で埋め尽くされ、一大駐車場と化し、食べ物屋の屋台がずらりと歩道を占拠して、歩行者が歩けない、といったカオス状態に陥るのではと思っていました。

 

どうやら、それは杞憂だったようです。今のところ、路肩駐車するオートバイや車の数はまばらです。食べ物屋屋台は、一切入ってきていません。昼間の車両乗り入れ禁止継続が、奏功しているようです。良かった。

 

以前のドンタンビーチは、基本的に徒歩でのアクセスのみが可能で、足腰の悪い高齢の人がビーチ中心部まで行くのは、とても大変でした。時刻制限はあるものの、ビーチ中心部まで車で送り迎え可能になったのは、評価できます。バリアフリー化が進み、ドンタンビーチは先進国レベルの施設のビーチになったと言えるでしょう。

 

この新しくクリーンなビーチが、いつまでも美しさと秩序を保っていってほしいものです。

 

 

 

ご参考: 過去の進捗投稿

jomtien.hatenablog.com

jomtien.hatenablog.com

jomtien.hatenablog.com

jomtien.hatenablog.com

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週末のマヒドン大学コンサートホールにプレームご老公様お出まし

バンコクの西の郊外サラヤ地区にあるマヒドン大学の、音楽カレッジ内にあるプリンスマヒドンホール Prince Mahidol Hall へ、タイ交響楽団 Thai Philharmonic Orchestraの定期演奏会を聴きに行ってきました。

 

ホールについての説明は、こちら。1年前に行った際の投稿です。

jomtien.hatenablog.com

 

今回、近くのカフェで昼食を摂り、その後ホールに向かって歩いていったところ、珍しい光景に遭遇しました。

 

ホール通用口の車寄せに、1台のワゴン車が止まりました。すると、大勢の会場係員が集まってきました。どうやらVIPが到着したようです。車の中から、小柄で高齢の男性がごくゆっくりと降りてきました。腰が曲がっており、本当に小さく見えます。10人くらいの付き人が周りを囲んでいます。5人位の取材カメラマンが、車から降りる姿を写真に収めています。杖は使わずに、SPの男性の肘を支えにして、大変ゆっくりと建物の中に向かいます。

 

隣にいた友人が「あの人、知ってる。プレーム枢機卿様だよ」と教えてくれました。

 

エッ、あのプレーム様!?  タイの政治情勢にさほど詳しくない私でも、その名前は知っています。1980年代に首相を務め、一昨年に前国王様が崩御された際には、その代理として摂政を務められた方です。まるで、「あそこにおわずお方が、水戸のご老公様であらせられるぞよ」と言われたようなものです。王室の方ではないので、周囲が皆ハハーッとひれ伏す訳ではありませんが、気分はハハーッでした。タイ王国の現代史に名を刻んだ人物が、今目の前を動いているという状況に、私は勝手にテンションが上がってしまいました(笑)。

 

プレーム様 Prem Tinsulanonda เปรม ติณสูลานนท์ は、御年97歳。

王室、軍、政府、国民のいずれからも信頼が厚く、国の最高実力者とされている人物です。

プレーム・ティンスーラーノン - Wikipedia

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ただVIPだからといって、周囲はものものしい雰囲気ではなく、むしろ和やかです。

プレーム様はピアノがお好きで、数年前まではこのマヒドン大学へ、毎週ピアノの練習に来ていたそうです。またこのホールでは、毎年8月のプレーム様のお誕生日に合わせて、祝賀演奏会を開いているそうです。

General Prem’s 96th Birthday Piano Concert

 

大学側は、いつものお出ましということで、応対には慣れているのでしょう。よくぞまたお出ましくださいました、という暖かな空気でした。そして30メートルほどの距離を2分くらいかけてゆっくりと歩き、控え室に入っていかれました。車椅子で移動すれば簡単で楽に済むのでしょうが、あえてご公務として歩いておられたわけで、実に頭が下がります。

 

 

この日の演奏会自体は、いつもながら素晴らしかったです。ブラジル人指揮者の叙情的かつ躍動感あふれる指揮ぶりは、実に見事でした。

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この定期演奏会では、最後に指揮者及び客員演奏者に対する花束贈呈式が行われます。プレゼンターは大抵、スポンサーとなっている企業や銀行のお偉いさんが務めます。しかし今回は、プレーム様がプレゼンターでした。会場に名前がアナウンスされると、どよめきが起きました。

 

会場の後方から、通路をゆっくりゆっくりと歩いて、先方のステージへ向かわれます。壇上に上がるや否や、それまで曲がっていた腰をしゃんと伸ばし、年齢を感じさせない快活さを印象づけ、笑顔で花束贈呈と写真撮影に臨んでおられました。97歳でこのご公務をこなされるとは、本当に感嘆です。

 

 

すべてのプログラムが終了したので帰ろうと、会場横の出口へ向かっていくと、ちょうどプレーム様が帰る場面に遭遇しました。ワンボックスカーが横付けされ、お迎えの受け入れ準備をするのに、少し時間がかかっているようです。プレーム様は、出入口ドアの脇で椅子に座り、車の準備ができるのを待っておられました。

 

 

VIPがドアのところにいるのに、一般人が通わけにはいきません。私を含め、帰る客が30人ほどドアの手前に溜まり始めました。すると係員の1人が、「ドアを通っても大丈夫ですよ。ここから外に出てください」と案内誘導を始めました。それで、1人ずつドアを通って外に出て行きました。ドアを通る際、至近距離2メートルでプレーム様のお顔を拝見することができました。

 

ありがたや、ありがたや。

 

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この高齢のご老体にスーツを着せて公務をしていただくのは、正直いたたまれない印象を持ちました。ただ、国民の尊敬を一身に集めているというお立場上、文字通り骨身を削って、臨んでおられるのでしょう。どうか健やかで長生きしていただきたいものです。