ヒデヨのジョムティェンビーチ便り

バンコクの南東150km、パタヤの南5kmに位置するJomtien Beachでロングステイしています

日本の処方薬に英語での品名記載があると良いな

先日、東京在住の米国人の友達が、遊びに来てくれました。

普段旅行に出かけるときは、持病の予防薬を持参してくるのだそうですが、今回はうっかり必要な日数分を持ってきていませんでした。バンコクに数日滞在した後、ジョムティエンにやってきて私と落ち会い、まずは薬局に行って、必要な薬を買うことになりました。

 

手持ちの薬を見せてもらったところ、薬の名前は全て日本語のみで書かれていました。友人は東京在住ですが、日本語は全くわからないし読めません。本当はバンコク滞在中に薬を買いたかったそうなのですが、商品名が読めないので諦め、ジョムティエンにいる私に会うまで我慢していたのだそうです。

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お薬は数種類あり、そのうちのいくつかは、飲み終わったパッケージを既に捨ててしまっていました。なので、薬の名前がわからない。幸い友人は、日本の薬局で作ってもらった「お薬手帳」を持参していました。

 

手帳を見せてもらったところ、過去に処方されたお薬が長々と記載されていました。全て日本語のみでの記載です。最後の3ページほどにある薬の名前を私が全て読み上げ、どれとどれを買うかを友人が決めました。そして友人が滞在するホテル近くの薬局に行き、お薬手帳に載っている薬の名前を私が読み上げながら、買い物しました。

 

薬の名前はカタカナ表記なのですが、これがちゃんとタイ人の薬剤師さんに通じるかどうかが、かなり不安でした。日本語は子音の種類が少なく、例えばbとv、rとlの区別がありません。一方、タイ語は英語以上に子音の種類が多く、それらを厳密に区別して発音しないと、通じません。

 

薬剤師さんは、日頃から様々なお国なまりの英語に慣れているせいか、私のカタカナ発音でも、ちゃんと分かってもらえました。その上で「そのお薬は、タイではジェネリックとして〇〇と言う名前で売られています」と説明してくれ、お手頃価格のジェネリックを出してくれたりもしました。やれやれ、ミッションコンプリートです。

 

 

タイ語が不自由でジョムティエンに暮らす私と、日本語が不自由で東京に暮らす友人。同じ外国人Expatとはいえ、境遇の差を感じずにはいられませんでした。医薬分業が徹底され、お薬手帳なるものが存在するのは、本当に素晴らしいです。ジョムティエンやパタヤでそうした体制が導入されるのは、果たしていつのことになるやら。

 

ただ一方、本人が読めないお薬手帳を持たせる、という日本のシステムはどうなんでしょう。他の言語はともかく、英語くらいは部分的にでも、対応しても良いのではないでしょうか。薬の名前と、朝夕1回1錠ずつといった服用方法だけでも、英語で書かれていれば本人が安心できます。でも薬の名前自体が、カタカナでしか記載されていないから、薬剤師さんもアルファベットで記入するのは無理なのでしょうね。せめて医薬品パッケージの表面には、日本語と英語の二か国語表記を義務づけてくれればと思います。

 

ジョムティエンやパタヤでは、程度の差はあれ、すべての病院や薬局において、英語で応対してもらえます。タイ語表記のみのお薬を渡される事は、まずありません。

一方、日本で、例えば首都近郊のビーチである伊東市内の薬局で、英語の看板を出し、英語で応対してくれる薬局はどれだけあるでしょう。2020年東京オリンピック開催に向け、外国人対応の状況が改善し、東京暮らしの友人の利便性が、少しでも向上してくれればと願います。