ここ3週間あまりの修行をようやく乗り越えられたので、ご報告です。
携帯電話のキャリアを、AISからTruemove に変更しました。
MNP Mobile Number Portableで、番号はそのままです。
携帯電話会社の窓口にパスポート持参で行けば、すぐにできると思ったら、大間違いでした。
窓口へ4回足を運び、コールエセンターに5回電話して、ようやく何とかこぎつけました。
実に厳しいチャレンジでした。
以下に、正しい手順・MNPの条件・キャリア比較・参考URLについて、記します。
長文になります。
【正しい手順】
正しいと思われる手順です。あくまで私個人の所見です。
1.パスポート持参で、AIS窓口に行く。
「Truemove へ乗り換えたいので、通信プランおよび番号自体の解約をしたい」
と申し込む。
- Truemove窓口へ行き、AISから乗り換えたいと申し込む。
この時に、
・プリペイド前払いか、ポストペイド後払いか
・何GB月額幾らのプランにするか
を明確に窓口に伝える。
料金お手軽なのは、プリペイド1.5GB月220バーツのプラン。
約三日後から使える、同番号のTruemoveのSIMカードと契約書類を渡される。
3.渡された書類の備考空白欄に、手書きでよいので、
Truemoveで登録したとおりの自分の
「敬称、氏名、パスポート番号」を書いてもらう。
例: Mr.TARO YAMADA TG1234567
4.AIS窓口に引き返し、Truemoveの書類を見せ、自分の登録時情報が
AISのデータベース上と一致しているか、確認および入力修正してもらう。
スマホはAISのままで、手続きが完了留守までの数日間、使える。
5.AISコ-ルセンターから本人確認の電話が入るので、必ず出る。
その際に、なぜAISを辞めるのか理由を聞かれるので、答える。
6.三日後にTruemoveから「番号移動の手続き中です。」とSMSが入る。
7さらに二日後にTruemoveから、「明日からTruemoveが使えます」と、SMSが入る。
翌日、AISで電話発信してみる。「Emergency call only」となればオッケー。
SIMカードをTruemoveのに差し替え、Truemoveとして使用開始。以上。
【MNPの条件】 電話番号そのままで携帯会社を移る条件は、2つ。
- AISとTruemove双方で、敬称・氏名・パスポート番号情報が完全一致すること。
- AISから本人確認の電話がかかってくるので、出ること。
この2つの認証が必要です。
しかし、窓口の人の言うこにただ従っているだけでは
「認証失敗 →AIS解約手続き強制キャンセル →放置 →再度申し込み」
の無限ループに入ってしまいます。埒があきません。
【注意点】
落とし穴がいくつも有ります。
- パスポートは原本を持参すること。コピーの持参では手続き不可。
運転免許証も不可。
労働ビザもしくはロングステイビザの提示が必要。
- Truemoveのお店は、センタラルパタヤのモールBic-C Extra 2階のショップがお勧め。
ここなら、すぐ隣のブースがAISの特約店Telewizなので、手続きに便利。
サウスパタヤTukcom隣のTruemoveだと、なぜか「MNPには労働ビザが必要。
リタイアメントビザでは受付不可」と言われて今う。
3.AISとTruemove間の、登録本人情報の完全一致がクセ物。
氏と名の間違い: Taro Yamada とYamada Taro
大文字と小文字: Yamada とYAMADA
敬称の言語: 英語のMr.とタイ語のnaai
一致していないと、三日後に「Rejected」の旨のSMSがTruemoveから入る。
そししたら、最初からやり直し。
4.AISの窓口手続き時には、
「後ほどAISコールセンターから確認の電話が入ります」との案内は無い。
5.AISコールセンターからの電話に出ないと、認証失敗ということで、
解約手続きが自動的に強制キャンセルされ、AIS継続となる。
キャンセルになった旨のSMSは入らない。もちろん、最初からやり直しとなる。
6.私の場合は、そもそもAISコールセンターからの電話がかかってこなかった。
にもかかわらず後日、「AISコールセンターから電話はしたが、出なかったので、
解約をキャンセルした」ことにされていた。
7.AISコールセンターから電話が入らなかったら、解約申し込み当日のうちに、
こちらからAISコールセンター1175へ、解約処理が正しく進んでいるか、電話を入れる。
それで電話認証がなされたことになる。
8.官公庁の休日である土日祝日が入ると、三日間の待機期間はさらに伸びる。
本人情報の処理の流れは、AIS→タイ情報通信省→Truemoveとなっており、
お役所が閉まっていると手続きが進まない。
9.私の場合は、Truemove窓口で最初に
「プリペイド1.5GB加入220バーツ」と申し込んでいたにも関わらず、
出来上がたt書類は「ポストペイド8GB月700バーツ」にされていた。
仕方なく、プリペイドにするのに、さらに二日かかった。
10. Truemoveの電波が最初に受信できず、 No signalと表示されることがある。
その場合は、スマホのメニュ設定で、
キャリア > ネットワーク選択 > 自動をオフにする > DTACを選択
> No signalと表示される > 自動をオンにする > Truemove-Hが自動選択される。
11.待機期間中に、不可解なメッセージが入ったり、何の音沙汰も無い場合は、
すぐにショップには足を運ばない。
まずはAISコールセンター1175、Truemoveコールセンター1131
へ電話問い合わせする。
経緯を把握し知識をつけた上でショップに行くと、無駄がない。
これらに十分気を付けて、MNPに臨みましょう。
【AISとTruemoveのキャリア比較】
どちらの会社が優れている、というのではなく、一長一短がありそうです。
これまでAISユーザーだったので、今度はTuemoveを試してみる感じです。
私がAISからTruemoveに乗り換えた理由は4つ。
1.最寄りのセブンレブンでトップアップ(プリペイドのチャージ)が、
昨年よりできなくなった。
ちょっと遠くのファミマまで行かないといけない。
Truemoveならセブンイレブンで可能。
2.月1GB/200バーツのAIS通信プランは、街中の無料AIS WiFiスポットが使えない。
Truemoveなら、月1.5GB/220バーツで、無料WiFiスポットが使える。
- 毎月末に200バーツ自動引き落としのプランに入っていた。
しかし昨年9月末は、なぜか自動引き落としされず、
10月に入ると、毎日強制的に50バーツずつ引き落としされ始めた。
AISショップに行くと、原因不明のシステムエラーとのことだった。
4.パタヤのAIS直営店は、常時混んでいて長時間待たされ、店員さんの愛想が無い。
ただ、私の友人で、TruemoveからAISに乗り換えた人もいます。理由は
- 電波が弱い。
- 月400バーツのプランに入っていた。通信量上限に達したのに
警告SMSが来ず、翌月いきなり1000バーツ超の請求が来た。怖い。
Truemoveの方が電波が弱いというのは、私も心当たりがあります。
Truemoveの4GホケットWiFi端末を持っているのですが、
たまに接続が途切れることがあります。
ともあれ、しばらくTruemoveユーザーとして、様子を見てみたいと思います。
尚、コールセンターについては、どちらのキャリアも、対応は親切です
AISは、平日昼間ならば・ミャンマー・中・日・マレーの各語に対応しています。
日本語オペレーターは優秀です。
たまに「てにをは」の助詞がおかしい時がありますが、
そこは聞き返せば、まったく問題ありません。
Truemoveはタイ語のみですが、
「英語オペレーターをお願いします」と言えば、替わってもらえます。
今回の一連の手続きは、ほぼすべて英語で行いました。
私のタイ語レベルだと、複雑な手続きを行うのはまだ難しいので。
【参考URL】
店に3回足を運んだ後、これは流石におかしいと思い、ネットでググりました。
MNPの困難さについて、いくつかのページがヒットしました。
私が最も参考にしたのが、こちらです。
「MNPで通信キャリアを変えようとするとカオスを味わえるライラドの考察」
itmammothさんという方の2014年の記事です。
この記事と全く同じ過程にはまりました。
2年経っても、状況は改善していないようです。(笑)
タイに引っ越して4年半、IT関係のトラブルに関しては、
それなりの修練を積み、忍耐力をつけてきたつもりでした。
自宅のインターネット接続が不調で、これまで20回以上、
ケーブル会社の修理の人に、自宅まで来てもらったことがあります。
埒があかなくて、自分で銅線を00メートル買ってきて、
最寄りのケーブル会社の信号分配盤から自宅まで、自力で配線したこともあります。
それでもなお、今回の携帯MNPは大きなチャレンジでした。
「ひとつアクションを起こす度に、三日間待たされる。」
ここが胆力を最も消耗するポイントでした。
12月中旬から始め、ようやくTruemoveで快適にスマホを使えるようになりました。
これでまた、スキルをひとつ向上できたことになります。(苦笑)
Truemoveシップが入居するモール Bic-C Extra Pattayaは、コチラ。