座りっぱなしの生活は健康に良くない、とよく言われます。
一応週5回、毎回1時間ずつ近所のスポーツジムに足を運んでいますが、それ以外はほとんど運動はしていない状態です。そこで、立ったままパソコン作業ができるスタンディングデスクを導入しようと、思い立ちました。長期的に使うと、かなり良いらしいです。
スタンディングデスクを1年間以上使い続けた感想 勝間和代オフィシャルサイト
イメージとしては、こんな感じ。これはIKEA USAのウェブサイトからの引用です。
しかし、スタンディングデスクの入手は、困難を極めました。そもそも、どこにも売っていません。
1. バンコク市内とパタヤ市内の大型DIY店、家具店、オフィス用品店、IKEAまで、いくつもの実店舗をまわりましたか、どこにもスタンディングデスクは有りませんでした。
それどころか、どこの店のどの店員さんも、誰もスタンディングデスクという言葉自体を知りませんでした。
スマホでスタンディングデスクの画像を見せ、椅子を使わずに立ったままでパソコン操作するための机だと説明しても、何のためにそんなものが必要なのか、ピンと来ず腑に落ちていない様子でした。
2. ネット通販については、そもそもタイには、アマゾンは進出していません。携帯電話ショップの店員さんでさえも、アマゾンという会社名を知りません。タイでは、シンガポール系の通販サイトLazadaが最大手ですが、Lazadaホームページには、スタンディングデスクの品揃えはまったくありませんでした。
3. 日本もしくは米国からの注文取り寄せは、非現実的。日本のような民間の宅配便サービスというものがそもそありません。タイ国営郵便は、日本からの航空便扱いの封書でさえ、ジョムテェンに届くのに5週間はかかります。紛失も珍しくありません。船便の取り寄せでは、港の税関職員に袖の下をせびられるリスクがあります。
2017年初くらいから探し始めたのですが買えずにいて、打開策を見いだせないまま時は流れ、今年2018年2月頭となりました。。
たまたま知り合いの健康オタクのタイ人に、スタンディングデスクの話をしたところ、すぐにその意義を理解してもらえました。さらにその人は、注文家具製作の会社を知っているので、そこにオーダーメイドでのスタンディングデスク制作を、頼んでみてくれるとのこと。
オーダーメイド! これはブレークスルーです。無ければ自分で造れば良いんですね。
すぐにパワーポイントで寸法図を書いて渡し、注文発注しました。
しかし、その後2カ月間、音沙汰無しで、話は立ち消えになりました。
そんな時、健康オタクの知り合いの、さらに知人のお父さんが、個人で板金加工業をしているとの、知らせが入りました。スタンディングデスクの図面を渡すと、ハイ作ります、との返事をいただけました。
一カ月後に出来上がった品が私の自宅に運ばれてきたのですが、図面と全然違う寸法になっており、パソコンを乗せられません。職人さんのメンツをつぶさないよう気を遣いつつ、図面を示しながら修正をお願いしました。低価格の1点ものにつき、通常の仕事の合間に作っていただいているものなので、無理は言えません。
さらに一カ月経ち、今月ようやく、ちゃんとした完成品が納品されました。ヤッター!
これでようやく私も遅まきながら、スタンディングデスクデビューできました。
発注日: 2018年2月
完成受取日: 2018年6月 所要4カ月
素材: フレームはスチールで黒塗装、パネルは木目合板。
寸法: 幅130㎝、モニターテーブル高さ140㎝、キーボードテーブル高さ110㎝、各テーブル奥行き40㎝。
価格: 5,800バーツ(2万円)
実に使い心地が良いです。
高身長の私に合わせ、テーブル位置はかなり高めです。肘を90度に曲げると、ちょうとキーボードに触れる高さになります。これで、猫背も解消できそうです。
座り作業の一般の机を含め、もしかしたらこれが生涯で最初の、私の体型にぴったり合ったデスクかもしれません。生涯の情報収集や情報発信の効率を考えたら、自分の体格に合ったデスクが2万円で作れるのなら、実はとても安い買い物ではないか、という気がします。
スタンディングデスクに向かうと、自然に背筋がしゃんと伸びます。それに連れて、意識までがしゃんとします。体と頭はつながっているんですね。
事前に思っていた以上に、心機一転の気分になっております。英語で言うところの、Life Changing Experience です。ジョムティエン暮らしを始めて以降、もっともインパクトのある買い物になったかもしれません。