ヒデヨのジョムティェンビーチ便り

バンコクの南東150km、パタヤの南5kmに位置するJomtien Beachでロングステイしています

成都でチャイナモバイルのSIMカードを買いました

私の趣味の一つは、旅先で携帯電話用のSIMカードを購入することです。それにより、その国の通信事情が垣間見えるからです。

これまで14カ国でSIMカードを購入したことがあります

フランス、イタリア、インド、ネパール、タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム、マレーシア、シンガポール、香港、台湾、日本。

 

そして今回は、中国です。難易度としては、日本に次いで、これまでで2番目の最高難度レベルでした。

 

成都に到着し、宿泊先の青年旅舎フロントで、SIMカードを買えるお店を教えてもらえました。そこで何とか無事に購入できました。

 

店名:    チャイナモバイル 中国移動 China Mobile    店名詳細は不明ですが、たぶん天府広場店

住所:    成都人民東路44号

最寄駅:    地下鉄1号線・2号線   天府広場駅 徒歩5分

必要なもの:    パスポート、宿泊ホテルの電話番号

料金:    SIMカード代35元(590円)    通信量20元を含む。電話番号つき。

所要時間:    1時間20分

 

大型の旗艦店のようでしたが、英語はいっさい一言も通じません。私は中国語が話せません。なので、店員さんとはスマホの筆談のやり取りとなりました。私は自分のiPhoneのメモ機能で、適当に漢字を書いて見せます。

「我昰日本人    我成都滞在7天    要SIM card  容量1GB」 てな感じです。

お店の人はスマホに中国語で話しかけて、翻訳アプリで日本語にし、見せてくれます。

 

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電話番号が十個ぐらい並んで表示されたパソコン画面を見せられ、その中から適当に好きな番号を一つ選びました。それをSIMカードに番号を登録したものを、私のiPhoneに装着してくれました。支払いをし、最後にカウンターに設置してあるタブレット端末に、購入内容が表示され、そこに署名をして手続き完了です。

 

中国ならではで面白いなと思ったのは、レシートを含め一切の紙類を最後にもらえなかったことです。

これまでの他国でのSIMカード購入経験では、10センチ四方くらいの紙のパッケージに、番号が既に登録されたSIMカードが入ったのを売ってくれ、購入後はその説明書詳細付きのパッケージを、領収書とともにもらえていました。それがここでは、一切何ももらえませんでした。自分の電話番号が何だったかも、分かりませんでした。

 

電子商取引が一般化し、もはや紙の領収書や説明書という概念がないのかもしれません。

あと思うに、どうやらこれは旅行者向けではなく、単なるプリペイド方式の一般携帯電話加入の手続きのようでした。データ通信だけでなく、電話番号もあるし。

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いずれにせよ、なかなか一筋縄ではいきませんでした。

 

成都の前には、重慶に三日間滞在したのですが、そこでは入手できませんでした。重慶の宿泊ホテルでは全く一言も英語が通じず、百度Baidu で検索しても中国語の情報のみで、日本人旅行者にとって必要な情報が得られません。新幹線が発着する鉄道ターミナル駅に行っても、そこの案内窓口では全くわからずでした。

 

重慶の街なかで、中国移動の看板を出している携帯電話販売店を、三軒ほど訪れました。しかし何処もSIMカードは売ってくれず、どのお店でも「観音橋へ行ってください」と言われました。どうやら観音橋というのは重慶の繁華街のようです。観音橋地区の中の、どこの住所の中国移動大型店に行けば良いのかを尋ねましたが、どのお店も教えてくれませんでした。

 

地下鉄で観音橋駅へ行ってみましたが、中国移動のそれらしい店舗は見つけられませんでした。百度マップで検索すると、大きなオフィスはあるようでしたが、週末なので閉まっていました。

観音橋駅前には大型家電量販店があったので、入ってみました。日本のような、量販店オリジナルのSIMカードを売っているかと思ったからです。でも、ありませんでした。

結局、重慶での購入はギブアップしました。

 

成都到着初日に、まず上記の成都旗艦店へ打ったのですが、時刻は夕方5時前でした。店員さんにSIMカードを買いたい旨を言うと、もうすでに今日の受付時間は過ぎているから、明日の朝10時にまた出直してくださいと言われました。

翌朝、改めて出向いて手続きを始めると、何やら険しい顔つきで店員さんがずっとパソコン画面を見ています。私が作り笑顔で何か話しかけても、店員さんノーリアクションです。なにやらシステム不具合が発生しているとのことで、1時間待たされました。さらに手続きに20分かかり、所要1時間20分かかりました。その間、顔写真が何度も撮り直しとなり、計4回撮られました。

 

あと、空港へ足を運んでみて知ったのですが、驚いたことに、成都国際空港ではSIMカードは買えません。国際線到着フロア出口にはまったく何もなく、案内カウンターがひとつあるだけです。本当にまったく何もなく、到着客はそのまま何もできず、地下鉄か車でさっさと市内に出るしかありません。

案内係の人には、SIMカードは市内に出て買ってください、と言われました。

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百度マップで検索すると、空港内には3軒の携帯ショップがヒットします。しかし実際に辿ってみると、なぜか場所は国内線出発カウンターの奥で、しかも世界対応Pocket WiFiレンタルとか書かれており、明らかに外国へ出掛ける中国人旅行者向けのサービスでした。

 

 

漢字の読めない外国人旅行者だったら、成都でのSIMカード購入は、全くもって無理です。手間隙がかかったとはいえ、なんとか私は中国のSIMカードを無事入手できました。代金もお安い。

日本のNTTドコモ旗艦店だったら、住所の無い外国人旅行者には、100%絶対にSIMカードは売ってくれません。プリペイドもありません。なので、中国の方が若干、日本より状況はマシと言えるでしょう。

 

 

 

入手の大変さを考えると、中国旅行ではやはり出発前に、あらかじめ中国用のSIMカードを用意しておくのが、良さそうです。

バンコク在住のお友達に教えてもらったのですが、タイからであれば、AISのアジア向けSIMカード SIM2Fly 399バーツが便利なようです。AISのお店で購入し、月50バーツずつトップアップして有効期限を延ばしていけば、ずっと使えます。

http://www.ais.co.th/roaming/sim2fly/