ASEAN諸国で今、最もアツい投資先といえばミャンマー、という話をよく耳にします。実際のところ、どうなのでしょう? そこでこのたび初めて、ミャンマーの首都ヤンゴンへ行ってきました。
やはり百聞は一見にしかず。実際に行ってみて、あぁ、なるほどーーー、でした。
のっけから、驚かされました。
たまたま偶然だったようですが、空港から乗ったタクシーの運転手さんが、完璧に流暢な英語を話すので、おったまげました。私より流暢です。英語圏のシンガポールやマレーシアでも、ここまで流暢な運転手さんに当たったことはありません。外国に住んでいたことがあるのですかと聞いたら、特にそんなことはなく、ミャンマーから外に出たことはないとのこと。これだけ流暢なら、タクシーの運転手をしなくとも、もっと稼ぎの良い通訳ガイドの仕事で、はるかに稼げそうな気がします。
ぱっと見た目では、所得水準はタイよりも低いようには見受けられるものの、ダウンタウンは道路が碁盤状にきれいに走っており、街がすっきりしていて、かつ活気があります。
共産主義の名残で強制力があるのか.交通事情改善のためオートバイ二輪車が全面禁止されており、1台も見かけません。路線バスの多くはエアコン付きで車体が綺麗。街歩きが安全安心です。アジアの混沌、という言葉はまったく似つかわしくありません。
街角では、本屋さんや新聞スタンドを多数見かけます。皆さん、本をよく読む印象。
老若男女問わず、今でも過半数の人がロンジーと呼ばれる伝統的な腰巻きを身にまとっています。とはいえ、南アジアのように、西洋服が社会的に禁止されている風ではなく、時折スキニージーンズの若い女性も見かけ、自由はある模様。
コンビニやマクドナルドはまだ無いけど、ショッピングモールにはブラックキャニオンカフェ、ロッテリア、Swensen'sアイスクリームなどがあり、もう経済はテイクオフを開始済みと言えそうです。
色々とちゃんとしているのに、歴史的経緯により、経済発展のスタートがたまたま出遅れただけに見受けられます。確かに、大変な伸びしろがある土地柄と言えるのでしょう。街角のあちこちに建設用クレーンがそびえており、今後どのような変貌を遂げるのか、また来訪して確かめてみたいものです。