ヒデヨのジョムティェンビーチ便り

バンコクの南東150km、パタヤの南5kmに位置するJomtien Beachでロングステイしています

バンコクの電車はなんとなく女性優先

バンコク市内へ出かけ、電車や地下鉄に乗ると、お年寄りや体の不自由な方々に対し、乗客の皆さんが進んで席を譲るのを、よく見かけます。

素晴らしいマナーです。我先に譲り合い競争をするかのように、見えることさえあります。タンブン(徳)を積むという、前座仏教の精神もあるのかもしれません。

 

譲る対象範囲も広いです。お年寄りだけでなく、見た目が中年の女性に対しても、わりと自然に席を譲ります。

車内が込み合ってくると、男性客は自分の目の前の席が空いても、座らずに立ったままで、代わりに女性客が座ります。 特に規則とかではありません。やらされ感ではなく、なんとなく自然にそんな空気になっています。私も自然にそうしています。気がつくと往々にして、車内は女性客がずらりと座り、男性客は吊り革に掴まって立つ構図になっています。

 

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これまで私が訪れた国のなかで、弱者に席を譲らないのは、日本とインドがツートップだと思います。

路線長がやたらと長く、しかも激烈に込み合っているので、人々に気持ちがの余裕がなく、譲り合いにならないのではと推測しています。

 

日本のJRや私鉄各社で、「男性は女性に席を譲りましょう」と、掲示を出したり、車内アナウンスを流したら、良いのではと思います。男女不平等世界ワーストレベルの国なので、それくらいの強制力があった方が、いいでしょう。

実社会では男性性が圧倒的に強い場面がほとんどなので、電車内という限られた空間だけでも、日常の中で人為的に女性性優位の場を作るのは、意義があると思います。