Huawei タブレット端末M10に、Simeji日本語入力アプリを入れて、普段使っています。
大変良くできたアプリなのですが、一つ問題があります 。それは
「英語でのキーワード検索が不便」
です。
検索画面でキーワードを入力する際、アルファベットは文字ではなく、記号として扱われます。ひとつの単語を入力し終える度に、確定キーをタップし、スペースをひとつ空け、次の単語を書き入れることになります。これは英文入力としては、あまりにも不便すぎ。
Simejiを一時的にオフにしたくても、設定画面の中にまでいちいち戻らないといけないので、大変。事実上、無理。
そんなふうに思っていた時、たまたま見かけたときさんブログに、良い解決法がありました。
以下引用:
「 英語の音声入力も楽しいです
Googleの音声入力は英語に設定してSimejiは日本語という風に使い分けています
特に英語で、海外のサイトを検索する時などには、Googleの音声入力を英語に設定してると便利です
また、日本語で検索したい場合にはGoogle、アシスタントかSimejiを使えばいいのでの使い分けはほとんどストレスがかかりません」
なるほどー。早速真似してみました。
タブレット端末設定:
設定 > システム > 言語と文字入力 >Gboard > 音声入力 > デフォルトの第一言語 > English(US)にチェック > 保存
これは素晴らしい! 英語で発音すると、きっちりきれいに遅滞なく英語で表示してくれます。私のテキトー発音でも、精度高く表示してくれます。
検索画面で、スクリーン中央部のスマイルマーク右隣のマイクアイコンが、Simeji用。日本語で入力する時は、ここをタップ。
画面右上隅の黒いマイクアイコンが、 Google 音声入力用。英語で入力したい時、そちらをタップ。
これで日本語・英語ともに、ストレスなくキーワード入力できるようになりました。めでたし、めでたし。
ところで 、
この設定の際に気がついたのですが 、Google 音声入力は多言語の入力設定が、可能になっています。なので試しに、英語だけでなく、フランス語とタイ語も入れてみました。
驚きました。ぶっ飛びました。
なんと、英語・フランス語・タイ語の言葉を、それぞれ自動で聞き分けて、それぞれの文字で表示してくれます !
Apple の iOS でも、複数言語での音声入力は可能ですが、入力前にどの言語を入力するかは、仮想キーボードの言語をいちいち事前に指定しておく必要があります。1回の発話で受け入れるのは、一言語だけ 。
それに対し Google のキーボードアプリGboardは、複数言語を同時に認識可能です。自動でどの言語の単語なのかを、検出してしまいます 。
エレファントと言えば、英語でelephant
レレフォンと言えば、フランス語で l’éléphant
チャーンと言えば、タイ語で ช้าง
と文字化されます。
アンブレラと言えば、英語で umbrella
ラ パラプリュイ言えば、フランス語で la parapluie
ロムと言えば、タイ語で ร่ม
になります。
umbrellaでの画面表示: Umbrellaという名のヒット曲が上位に。
la parapluie での画面表示: 仏語版Wikipediaで傘の説明
ร่ม での画面表示: タイ語版Wikipediaで傘の説明
と表示されます。
言語設定の中で日本語が入ったままだと、音声認識の精度が落ちるようです。外国語の単語を話しているつもりなのに、変な日本語カタカナ表示になることがあります。おそらくは、英・仏・タイ語に比べ、私の日本語の発音が完璧すぎるので、そちらに引きずられてしまうのかもしれません。なので、日本語は設定から外しました。
フランス語の単語は、名詞そのままだと精度が落ちます。しかし定冠詞を添えて発音すると、ほぼ確実に認識してくれます。
圧巻はタイ語です。チャーンとかロムといった、わずか一音節の短い単語でも、ちゃんとそれが英語でもフランス語でもなく、タイ語だと認識してタイ文字で表示してくれます。しかも、外国人である私のブロークンな発音でも、タイ文字表記で規定される発音ルールに従って発声している分には、ちゃんと認識してくれます。
Google先生、凄い。凄すぎる。神レベルです。
外国語を苦労して勉強して習得するのは、近い将来、必要なくなるのかもしれません。