昨日の英BBCニュースで、 「生命を救う飛躍的進歩 - 失明や身体麻痺からの回復、ガンや不妊の治療において、今年は医療科学の目覚ましい飛躍の年となった。」と報道されていました。
今年報道された医療科学記事中から、8点がピックアップされており、その5番目に黄斑変性症の治療が登場しています。
英国での視覚喪失原因第1位の病気です。目の網膜には、光を感知する桿体および錐体という細胞があり、網膜の一番外側の上皮という部分が、それらに栄養を送り込みます。上皮の劣化で、送り込みが不足すると、黄斑変性症の視覚障害となります。
人工培養した幹細胞の単層膜を、網膜上皮につぎあてで貼り付けると、細胞が増殖して、失われていた網膜を回復し、視力が取り戻せる仕組みです。
詳細として、3月に報道された記事が貼られています。
英国で2例の試験手術が行われ、86歳の男性では、ほとんど見えなかった右目が、新聞を読めるまでに回復しました。私は高齢者ではありませんが、おそらくはこの男性と同じ症状と思われます。将来への希望が持てます。
ただ、現段階では治癒と呼べるまでの回復ではなく、また、さらなる安全性確認が必要です。
外科手術として眼球を切った貼ったするというより、幹細胞のパッチを単にちょこんとのっけるイメージでしょうか。蒸した大豆に納豆を加えたら、発酵して全体が納豆になるみたいなもんですかね⁉
あと10年くらい経って、現在のヘルニアみたいに「日帰り手術があたりまえ」、なんてなってくれたら、嬉しいです。