ビュッフェ料理は、弱視者である私の場合、一種の鬼門です。ずらりと並んでいる料理が、何なのかよく見えないからです。
赤っぽいスープは、ミネストローネなのかトムヤムクンなのか、いまひとつ区別がつきません。 白っぽいドレッシングは、フレンチなのかブルーチーズなのか、 よく分かりません。
それぞれの品の前には小さな立て札があって、何であるかが書かれてはいます。しかし私にはその文字がまったく読めません。仕方なくスマホを取り出して、拡大鏡アプリで読み取ることになります。見た目に挙動不審だし、どうしても時間がかかってしまいます。次の人に迷惑になるのではと、気が焦ってしまいます。またスマホを使っていると、写真撮影はご遠慮くださいと店員さんから注意を受けることもあります 。
先日、バンコク市内 MBK マーブンクロンセンター内にあるステーキ&サラダバーのSizzler シズラーへ、行ってきました。サラダバーが内容充実しており、私のお気に入りです。
思い切って今回は、私自身はずっと席に座り、連れの友人に全て料理を取ってくるよう、お願いしてみました。もちろんお勘定は、私持ちと言うことにして(笑) 。
やってみると、これが意外と正解でした。
ほうれん草のクリームスープや、かなりピリ辛ドレッシングのグリーンサラダなど、自分だったら普段取って来ないであろう料理ばかりを、楽しむことができました。
シズラー自体は、以前からバンコクやパタヤ市内のあちこちのお店を、訪れたことがあります。サラダバーにはどんな種類の食材が並んでいるかは、だいたい頭に入っています。なので、本当は食べたかったあの食材を食べ逃した、なんてことは発生しませんでした。
むしろ、これまで何度も足を運んでいるチェーン店だけど、目新しさを持って、食事を楽しむことができました 。
食事を楽しむことが目的であり、目的を達成するための手段は、何だって良いのです。自分でなんでも頑張って一人でしてしまおうとせず、不得意なものは手放してさっさと人にお任せし、ご好意に甘えるのもアリですね。
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