プール付きの家に住んでいる知人宅を、訪問しました。ちょうどスコールが上がった後で、プールの表面には多数の落ち葉や花が吹き寄せられ、浮かんでいました。
こんなにたくさん異物が浮かんでいたら、プールの水をポンプで循環させる際にフィルターが詰まってしまって、ポンプが故障するのではと心配になりました。すると知人は、問題ないですよと言いました。
プールの縁には取水口があります。ここから1日2回、2時間くらいポンプで水を吸い込んで、プールの水全体を循環させます。
取水口の先のパイプを通り、プラスチック製の目の細かい円筒形のカゴに、水は引き込まれます。ここで葉っぱや花などの異物が、受け止められます。
カゴの底には、ポンプへと続くパイプがつながっています。
カゴを外に取り外すとこんな感じ。大量の葉っぱや花が流れ込むと、カゴのザルの目を塞いでしまいます。するとポンプへの水の流入量が減り、ポンプはいわば空焚き状態になり、過熱で故障しかねません。
また、ポンプの吸引力は強いです。異物で詰まったまま吸引し続けると、プラスチックカゴの網目を破壊しかねません。
しかしこちらのお宅では、安価で賢い解決策を設けていました。
金属製の格子グリッドを、取水口に針金で取り付けていました。要するに日本でいえば、魚用の焼き網です。
ポンプによる循環で取水口に吸い寄せられた異物は、このグリッドでせき止められます。それでプラスチックかごには、目を詰まらせるようなサイズの異物は入り込まず、水は循環し続けられます。
これから11月初旬にかけて、当地は最も降雨が激しくなり、落ち葉が増えます。こうした工夫があると安心です。