ヒデヨのジョムティェンビーチ便り

バンコクの南東150km、パタヤの南5kmに位置するJomtien Beachでロングステイしています

バンコクのシーク教寺院はGiveの精神で良い気が満ちたスポット

バンコクの地下鉄ブルーラインが、フアランポーン駅から新設のバンワー駅まで延伸しました 。9月末までは、延伸区間内は乗車賃無料にしているようです。

延伸区間にはどんな見所があるんだろうとググってみたところ、「サクのバンコク生活日記」ブログに詳細が載っており、とても参考になりました。

【8月24日から2駅追加開通!】バンコクMRTブルーライン延伸・無料試験運行開始(~9月28日)!新駅周辺の見どころも紹介|サクのバンコク生活日記

 

この中で最も惹かれたのは、インド人街散策とその中心となるシーク教寺院です。早速、行ってみました。

平日昼間だったのですが、無料開放とあってか、地下鉄延伸区間は驚くほど多くの乗客で混雑していました。フアランポーン駅から二つ目のサームヨーッ SamYot駅に降り立ち、1番出口を出ます。駅舎がどこか既にインド的。

f:id:jomtien:20190908230435j:plain

 

右へまっすぐ徒歩5分。お目当てのシーク教寺院に到着です。

Gurudwara Siri Guru Singh Sabha  クルドゥワラグルシンサバ

f:id:jomtien:20190906191709j:plain

 パタヤにある同名のシーク教寺院よりも大きいです。入口で靴を預け、黄色いバンダナを借りて頭を覆い、エレベーターで4階に上がります。男性は、長袖長ズボンの着用が推奨です。

 

広い本堂でしばし、穏やかなひととき。詠唱と生演奏がずっと続いています。

f:id:jomtien:20190906191736j:plain

 私は特別にスピリチュアルに関心はありませんが、それでもこの空間には何か、良い気が流れていると感じます。落ち着けて、心地よいです。余計なことを何も考えず、じっと座っていられます。

一昨年は、インドニューデリーにあるシーク教の総本山へ行ってきました。そこと比べるとバンコクの寺院は、規模こそ数十分の一ですが、同じ精神を感じます。

 

 シーク教寺院では、食事を無償で提供しているのをしばし見かけます。ここでは、建物2階で朝食が提供されており、隠れ観光スポット的扱いになっているようです。

信徒でなくとも、誰でも自由に入れ、ビュッフェ形式のカレーを無料でいただけます。もちろん宗教施設につき、あくまでも静かにお邪魔する、という謙虚な態度が必要です。

 

参拝の後、朝食を頂きました。感謝。

ダール豆カレー、チトラじゃがいも、大根のピクルス、チャパティ、ライス、チャイ。

f:id:jomtien:20190906191634j:plain

 

床に座っていただきます。椅子席もあり、私は椅子にしました。

f:id:jomtien:20190906191826j:plain

 

 私が食べ始めてしばらくしてから、左側の席にターバン姿の青年が来て座り、無言で食べ始めました。私と青年は、ほぼ同時に食べ終えました。席を立ちつつ私に向かって青年は、「お済みですか?」と声をかけてきました。「はい」と私が答えると、青年は私の皿を取って自分の皿の上に重ね、そのまま返却口へと立ち去りました。なんとまあ親切な。

 

ぼとなく今度は、私の右側の席に、これまたターバン姿のご老人が2人座り、食事を始めました。ご老人の一人が、私のチャイのカップがほとんど空になっているのを見つけると、たまたまそばを通りかかったお茶係の女性に声をかけて、「この人にお茶を一杯持ってきてください」と、さりげなく頼んでくださいました。またまた感謝。

 

 素晴らしいギブの精神です。一目で異教徒の外国人観光客だと分かる私に対してでも、こうして寛容で親切に振るまってくださいます。なんとなく良い気が流れていると感じたのは、この精神によるものなのでしょう。ここには本物の「おもてなし」の心があります。

 

私と毎月、ラフターヨガの無料クラスを、バンコク市内プロンポン地区にあるヨガスタジオで、開催しています。スタジオを提供してくださっているのは、シーク教徒のオーナーさん夫妻です。スタジオが入居しているコンドミニアムは、シーク教徒のインド系の方が多数です。私のクラスにも、ターバン姿やサリー姿の参加者さんが、数多くお見えになります。シークの方々と接する機会はあるのですが、バンコク市内でシーク教寺院を参拝するのは、今回が初めてでした。シーク教の精神に触れられて、嬉しく思います。

 

 

関連投稿:

bit.ly

bit.ly