スポーツジムからの帰り道、ふと前方の道端を見て、足が釘付けになりました。うちの飼い猫リトルビットがいます! 私に近寄ってきて、体を私の足に強くこすりつけてきます。
家からは結構な距離があるのに、どうしてこんな所にいるんだろう。そういえば今朝はハウスクリーニングをお願いしていて、人の出入りがあったから、そのどさくさで逃げ出してきたのかもしれません。
慌てて家に電話すると、確かにリトルビットは家の中に見当たらないとのこと。どうやら逃亡確定です。
抱き上げてみると、確かに顔も毛色もしっぽの長さも、リトルビットです。驚いた様子もなく、暴れもせず私の腕に身を任せて、私の顔をじっと見ています。
でも、なんか違う。抱き心地にわずかな違和感を感じます。
なんとなく全体に毛足が短く、お腹周りもこんなにぽっこりしていたかなぁという印象。
おかしいと思い、もう一度家に電話しました。「リトルビットは家の中にはいない。その猫は間違いなくリトルビットだから、連れて帰ってきて」と言われました。
再度、猫を抱えあげ数歩歩き出したら、携帯の着信が鳴りました。家人からです。「リトルビットtが見つかった! 物陰に隠れていたよ」とのこと。
じゃあ、私が今抱いているこの猫はリトルビットじゃなくて、ただの野良猫だったんだ!?
あらためて仰向けにして股間を見ると、カストレイトされてなくてタマタマがついてます。ノラ確定です(笑)。
それにしても、よく似てるわー。 ぱっと見の外見では、リトルビットと区別がつきません。私へのなつきっぷりも、自然過ぎます。
なんだか狐につままれたような気分です。ノラを下におろし、そのまま一人で家へ帰りました。ドアを開けると、いつものようにリトルビットが出迎えてくれました。
抱き上げると、確かに納得の抱き心地です(笑)。 他人の空似は、猫にもあるんですねぇ。