バンコク市内に8店舗を展開する高級スパチェーン Health Land ヘルスランドは、パタヤにも進出しています。以前より、North Pattay Road ノースパタヤロード沿いに、 Pattaya Nua パタヤヌア店を営業しており、人気となっていました。
一昨年には、パタヤの南のジョムティエンにも、スクンビット通り沿いに新店舗をオープンしました。巨大な白亜の殿堂です。
店名: Haelth Land Pattaya Sukhumvit ヘルスランドパタヤスクンビット
住所: スクンビット通り 111/555番地
電話番号: 038-4122771
営業時間: 午前10時から深夜0時
行ったことのある友人知人数人からは、良いよと評判は聞いていました。ただ、基本的に観光客向け施設につき、これまであまり触手が動きませんでした。それが今回、タイ人の友人に誘われて、初訪問となりました。とても良いお店でした。
場所は、Thepprasit Road テパシットロードとの三差路から、100m北。
店舗前には、広い平置き駐車場があります。ただ今の時節は駐車しておくと、ボンネットで目玉焼きができそうなくらいに、車内が熱くなります。
そこで、南側の細い通りスクンビットSoi50/1 に入り、ヘルスランド建物脇の樹木の陰に、路肩駐車しました。裏ワザとして、こっそりおすすめです。
垣根の合間から敷地に入り、建物の裏側からロビーへ入れます。
パタヤヌア店は、借地の上に建屋を建てて運営しています。それに対しこのジョムティエン店は、土地からすべて自社所有です。裁量が大きい分、思い切った体制で運営されているようです。
ロビーはピカピカで豪華。パタヤヌア店よりも、さらにスケールアップされています。
ちょうどメーデーの祝日の午後で、大勢のお客さんがいました。ほとんどが中国人もしくは韓国人の観光客です。高級スパ施設なので女性客がほとんどかと思いきや、男性客の姿も多かったです。
広いロビーには、オリジナルアロマブランドの Nine Herbs ナインハーブズのお店もあります。
2時間のタイ式マッサージコースを申し込みました。料金600バーツ(2,000円)+チップ100バーツ。結構なお値段のスパメニューは各種揃っていますが、タイ式マッサージやフットマッサージのみであれば、さほどの金額ではありません。
予約なしで祝日午後のピーク時間帯に入店したこともあり、あいにくマッサージ師さんは全員ふさがっていました。20分待ちで順番が来るとのことなので、一旦建物を出て近所の喫茶店でコーヒーを一杯飲んで、時間調整しました。
建物は、フロントのある前館と、渡り廊下でつながった後館の2つがあります。マッサージで案内されたのは、後館4階でした。真新しくて、かつ落ち着きがあります。廊下はロールプレイングゲームのワンシーンのようです。
施術室は、2人用プライベートルーム。かすかな明かりと、かすかなBGMと、微かなアロマの、とても落ち着いた空間です。
施術内容の流れそのものは、町なかの一般店と基本的に変わりません。しかし私を担当した施術師さんも、友人を担当した施術師さんも、大変良い腕前でした。ツボをピンポイントで点で押すのではなく、周囲の筋肉の束も含めた面で押し下げていきます。柔らかく、かつ深い押しです。
先程飲んだコーヒーの影響があるのかもしれませんが、静寂の中で気分はとても落ち着いているのに、神経は冴えわたります。不思議な感覚です。
ツボを押されるのに耐えていると、つい背中や体全体に力が入ってしまいます。なので、意識して力を抜くようにします。
そうしてるうちに呼吸が、自然とインドヨガのウジャイ呼吸になっていきました。吸う時も吐く時も、いつもお腹は薄くぺったんこにし、胸式呼吸をします。吐く息は、吸う息の3倍の時間で、常にゆっくりと。呼吸の際に喉の奥で、微かな摩擦音をずっと立て続けます。それにより一種の瞑想状態に入ります。
こうした状態に入れるのも、視覚と聴覚が完全に外部から遮断されたプライベート空間だからこそです。これまでタイで受けたマッサージの中で、最高レベルの一つでした。
先月、重慶と成都へ行き、明るく賑やかな中国式按摩を体験してきました。医療効能としてはおそらく、そちらの方が理にかなっているのでしょう。しかし心身全体のリラクゼーションとしては、ここのタイ式マッサージの方が、はるかに癒されます。タイ式マッサージがなぜ中国人観光客の皆さんに大人気なのか、ようやく自分で腹落ちし納得しました(笑)。
料金は、町なかの一般の小型店に比べ倍ですが、そちらへ2回行くよりもこのヘルスランドジョムティエンへ1回来る方が、満足度は高いです。コスパ良好。
ビーチから5キロほど離れたロケーションではありますが、たまの自分へのご褒美に、最適です。