Soi9にあるレストラン&ゲストハウスのRichman Poorman リッチマンプアマンが、来月3月9日をもって閉店し、オーナーチェンジとなるようです。
お店のフェイスブックページに、オーナーさんが書き込んでいます。
最近は、キッチン装備のフードトラックでの出張ビジネスが好評で、サイアムカントリークラブあたりのゴルフ場需要が高かったようです。半面、レストランの方は、夜の営業は木曜のみに縮小していました。
今回は所有ビル自体を売却し、レストラン・ゲストハウス・フードトラックともに手放して、新オーナーに引き継がれる模様です。14年の歴史に、幕が引かれることになります。
オーナーさんは、ロングアイランド出身のニューヨーカー。いつもダボダボのTシャツ、短パン、ハイソックス、シューズのいで立ちで、絵にかいたような陽気なアメリカンのキャラクターです。ゴルフ好きで、この店にはジョムティエンのゴルフ好きの皆さんの、憩いの場となってきました。
ジョムティエンに越してきたばかりのころ、この店に初めて行って、私は本場のマカロニチーズなるものを食べました。あの美味しさと感動は、今も忘れられません。
マカロニチーズは安い家庭料理で、本来はレストランのメニューではありません。その際は私は、ラザニアを注文していました。するとしばらくして、頼んでいない前菜が一皿、運ばれてきました。オーナーさん曰く、ラザニアの材料が余っているから、それでマカロニチーズを作ったんで、良かったら食べてみてとのこと。
それまでインスタント品しか食べたことがなかった私には、別次元の旨さでした。こんなにも濃厚で奥深くとろける味の料理なんだと、その時はじめて知りました。その後に出てきたラザニアも、まさに絶品でした。
以来、この店はずっとお気に入りとなりました。特に、ラザニア、ボークチョップ、ルバーブパイ、アップルパイが出色でした。すべてが欧州人向け仕様の町ジョムティエンにおける、唯一のアメリカンダイナーとして存在感を放っていただけに、寂しいです。
今回はオーナーチェンジということで、いずれ新オーナーによる新店として、再出発するのでしょう。どのように生まれ変わるのかを、楽しみに待ちたいと思います。