UOB United Overseas Bank 大華銀行から、書留が届きました。シンガポール系の銀行で、特に私はそこに口座は持っていません。
心当たりが無いので、何だろうと思いつつ開封すると、小切手が1枚入っていました。医療保険に加入している保険会社より、過去1年間に保険の使用が無かったので、1,034バーツを小切手でキャッシュバックしますよ、との説明が書かれていました。
そうか、これはラッキーだ。すぐに銀行窓口へ持って行って、小切手を現金化しよう。
今にして思えば、なぜあんな行動を取ったのか自分でも不思議なのですが、なぜか私は、その小切手を持って、振り出し元のUOB銀行のパタヤ支店窓口へ、行ってしまったのです。
1,034バーツを受け取る気満々で、窓口で行員さんに、小切手と身分証明のパスポートを提示しました。
行員: 当行に口座はお持ちですか?
私: いいえ。
行員: では、小切手の現金化は、ここでは出来ません。
私: エッ? この小切手は、UOB銀行発行のものですよね?
行員: はい。ですが、小切手には Cashier's Cheque と記載されており、窓口での現金化はできません。
私: ハァ。。。
行員: バンコク銀行に口座はお持ちですか?
私: バンコク銀行に口座は持っていません。K銀行になら持っていますけど。
行員: K銀行なら、大丈夫です。そちらの窓口に行けば、小切手を換えてもらえますよ。
そこまで言われてようやく、自分の行動が間違っていることに気づきました。
小切手は有価証券という紙切れなんだから、受取人側の銀行窓口が、その行使権利を実現することになります。この小切手の表面には、Personal Cheque ではんく、ちゃんと Cashier's Cheque (銀行小切手)と書いてあります。小切手の所持人への直接支払いは出来ないのは、当たり前。
小切手を手に突然ふらりとやって来た、身分証明書は持っているとはいえ、過去に取引実績の無い、どこの馬の骨とも分からない人間に、銀行窓口が現金を渡すはずなどあり得ません。
それに、今回の額面金額は正確には、1,034.30バーツ。タイの最小通貨は25サタン硬貨(0,25バーツ)なので、0.30という小数点以下の半端な金額は、現金では受け取りようがない。最初に気づけよ、俺。
しまった。やってもうた。
小切手を自分が振り出すならともかく、受け取るのは15年ぶりくらいでした。すっかり頭が回っていませんでした。
当然、手元にはK銀行のカードも通帳も持っていません。仕方なく、一旦5㎞離れたジョムティエンの自宅へ戻り、再度パタヤ市内のK銀行へ出直しました。時刻は14時。
K銀行窓口で小銀手を提示すると、
「申し訳ありません。今日は換えられませんので、明日またお越しください。他行間でのデータ取引は、受付が13時までなのです。」
何それ、聞いてないよー。
仕方なく翌日K銀行へ出直して、ようやく1,034.30バーツが私の銀行通帳上に入りました。小切手1枚換えるために、パタヤ市内まで3往復しました。何事も、精進でございます。