バス停の前に、ちょっと変わった車が停まって4いました。
車体の表面全体に、シールがベタベタと貼られています。ボンネットにも、天井にも、ドアにも、すべてです。西洋人の男性が、後ろのハッチバックドアから何か取り出そうとしていました。
実はこのバス停、イミテーションです。
ジョムティエンやパタヤには、路線バスは存在していません。近い将来、現実的に運行される見込みもありません。ただ計画だけは存在し、 3年ほど前には、幹線道路沿いの何カ所かに、バス停だけは設置されました。ベンチと日よけが備えられた、立派なバス停です。
横になれて、暑い日差しを避けられるということで、ここのバス停は路上生活者の人たちの寝倉になっています。タバコをふかしたり、お酒を飲んでいたりする姿を見かけます。
派手なシールの車の西洋人男性に声をかけたところ、路上生活者の人達用支援するボランティア団体のメンバー、とのことでした。車の後部には募金箱が植え付けられていました。
路上生活者の人たちは、体調を崩し病気になっている人が多いので、今こうして薬を配っている、とのことでした。
私:「あなたは、この活動の形でタンブン(功徳)を積んでいらっしゃるるのですね。 」
西洋人男性:「はい、そうなりますね。 」with 爽やか笑顔。
この町では様々な形で、小さな助け合いが行われています。