先月、東京で買い求めたAmazon fire TV stick を、タイの自宅液晶テレビに挿してみました。
テレビのHDMI端子に挿すだけで、WiFi経由でアマゾンが供給する豊富な動画を観れるサービスです。
【結論】
・米国版は、視聴制限/個別登録/個別課金が酷く、まったく使い物にならない。
・日本版は、提供されている動画の種類は限られているものの、きちんと整理されており、快適に視聴できる。米国版同様、まったく使い物にならない。 2017.5.18訂正
【セットアップ】
パッケージ梱包箱も、中に入っている取説も、、日本語のみなので驚いてしまいました。
タタイで家電製品を買うと、よく複数言語の取説が付いてきます。少なくとも、英語はほぼ必ずついています。
取り付けは、リモコン電波を受信しやすいよう、テレビのHDMI端子に延長コードを差し、そこにスティック本体を繋げ、 ACアダプターからの電源を供給します。
あとは画面指示に従い、言語を選択し、 WiFiパスワード・Amazonメールアドレスとパスワード--多田を入力すれば、それで終了です。簡単です。
【米国版】
Amazon米国のユーザー名とパスワードを登録し、初期設定は簡単に終了。素晴らしい。
しかし、いざ動画を見始めようとすると、
1.7割くらいの動画は、「お住まいの地域では視聴できません」の表示が出て、見られない。
「 down loading 」 「 installing 」と表示が出て散々待たされた挙句、「視聴できません」の表示がされるので、本当にがっかりする。
iPadで見るYouTubeでも、たまに「視聴できません」の表示が出ることはあるが、動画を選択した瞬間にそう表示されるので、イライラささせられることは無のに。
2 .残り3割くらいは、各動画ごとに個別にユーザー登録を求められ、さらに有料課金を求められる。
携帯電話番号を入力し、スマホに届いた暗証番号を入力させるとか、マジありえない。
普段見ているケーブルTVであれば、月額料金さえ払っていれば、 100以上のチャンネルがリモコンのボタンを押せばすぐに見られるわけで、使いやすさに天地の違いがある。
これじゃぁ、 iPadで各種動画アプリをダウンロードし、それぞれユーザー登録して課金を払うのと、変わらない。
違うのは液晶テレビが大画面と言うだけで、意味がない。
3 .ホーム画面には、実に数多くの魅力的な動画タイトルが並んでいる。
しかし結局お預けを食っただけで、却って不満が募るだけとなってしまった。運が良ければ、たまに無料の映画が鑑賞できる程度でしか、使えない。
【日本版】 以 下は、全て誤りです。2017.5.18追記
amazon日本のユーザー名とパスワードを登録してみました。
米国版と比べて、ホーム画面に表示される動画の種類の少なさに、驚きました。
しかし、 「お住まいの地域では視聴できません」 「ユーザー登録してください」 「別途月額料金を払ってくださいちす」といった表示は、一切出ません。
映画に関しては、レンタルビデオであることを明確に打ち出しており、最初から各タイトルごとに価格が明示されているので、惑わされない。
Amazonプライム会員であれば、表示されている動画タイトルが、基本的に全て視聴できる。
明確で使いやすい。素晴らしい。
これなら、喜んでプライムの年会費3,900円を払う価値があります。
地上波テレビ局の、過去や現在の人気番組動画を見る事はできない模様。
日本版は、権利関係に手間のかかる動画を、最初からすべて排除しているのでしょう。
それでも、見られるタイトル数は十分に多そうです。
東京で買い求めたこの製品が、パッケージも取説も、日本語だけなのが頷けました。
米国版をそのまま日本に持ち込んでもすすうう全く実用にならないので、この製品は日本向けに全てを完全カスタマイズしたのでしょう。
【今後】
当面は、日本語版のみでAmazon fire TV stickを使っていきたいと思います。自分ひとりでしか視聴を楽しめないのは、ちょっと寂しい。
とは言え、これまで自宅テレビでは、日本語の放送はほぼ全く見れない環境だったので、大きな進歩といえます。
fire TV stickの操作性・画質・音質自体は、ともに良好です。完成度高いです。
動画コンテンツの権利関係を、どうAmazonに簡素に一元化できるかが、鍵となりそうです。
Amazonが、動画配信のガリバー的存在になる将来性を、感じます。