ヒデヨのジョムティェンビーチ便り

バンコクの南東150km、パタヤの南5kmに位置するJomtien Beachでロングステイしています

MステXmas特別版

自宅のゲーブルテレビTruevisionには、CH340アジアチャンネルというのがあります。主に韓国や台湾の歌謡番組・ドラマ・バラエティなんかを放送しています。

 

たまに月一回くらい、日本の番組が流れることがあります。たいていはドラマかグルメ旅番組なのですが、今週は、テレ朝の「ミュージックステーションXmas特別版」を放送していました。

日本の歌謡番組が流れるのは、初めて見ました。思わず見入ってしまいました。

f:id:jomtien:20170317205341j:plain

 

ここで、自宅ゲーブルテレビで観られる範囲で、韓国・日本・フランスの歌謡番組を比べてみたいと思います。

 

【韓国】 お洒落、若い,きらびやか,クール、勢いがある。

タイの若年層視聴者に、もっともアピールするのが分かります。さすがはアジアのお洒落番長の国。

 

アジアチャンネルで流されるのは、ティーン向けアイドル番組のみ。日本のAJB48ほどではありませんが、登場するのはどれも5人から10人くらいの多人数グループです。

パステルカラーの派手な色遣いの衣装で、激しいダンスとともに、歌い踊ります。すべてにおいて、徹底的に高いファッション性を追求しています。

 

特筆すべきは、カメラワーク。

3秒ごとに、スイッチャーにより各カメラの映像が、目まぐるしく切り替わります。その各3秒の間さえ、ズームイン・ズームアウト・パンの動作をして、一瞬たりとも静止しません。なので、番組は極めてダイナミックな映像となりょす。

オジさん的には、目がチカチカして疲れるのですが、若い人なら問題ないのでしょう。(苦笑)

 

 

【日本】 洗練されている、完成度が高い、成熟している。

ミュージックステーションは視聴者層30代40代あたりを想定しているでしょうから、韓国のアイドル番組と比べること自体、無理があります。

ソロ歌手が実力でじっくりと聴かせる構成で、カメラワークもおとなしめ。良い番組です。

 

登場した多くの歌手のなかで、一番クールだったのは、おばあちゃん歌手(失礼!)の森山良子さん。

息子の直太朗さんと「さくら」をデュエットしたあと、「聖者の行進」をミュージカル仕立てで英語で歌唱していました。その明るさ・朗らかさ・躍動感・歌唱力で、息子を差しおいて舞台の華となっていました。実に素晴らしい。

f:id:jomtien:20170317210132j:plain

 

あと、PPAPをこの番組で観られたのも、良かったです。ピコ太郎さんって、結構背が高いんですね。

f:id:jomtien:20170317210202j:plain

 

ゴールデンボンバーは、紅白落選をネタにして、敢えてヘンテコな紅と白の衣装と振付で登場し、笑えました。ただ、事情を知らないタイの視聴者が観たら、「日本の歌手ってダサっ」と思ったのではないかと、ちょっと心配です。(笑)

 

 

【フランス】古い、ダサい、野暮ったい。でもこれからは、見方を変えます。

ジョムティエンに引っ越してきてまもない頃、フランス国営テレビの海外向けチャンネルTV5で、週末の歌謡番組を観て、衝撃を受けたのを今でも覚えています。

 

司会進行ぶりといい,舞台ステージといい、カメラワークといい、日本で言えばNHKかテレ東でたまに放送する「昭和30年代の懐メロ歌謡ショー」そのまんまなのです。冗談ではないがと思えるレベルで、すべてが野暮ったい。

 

司会者も登場する歌手も年齢層が高く、最初はてっきり高齢者向け番組だと思っていたのですが、たまにラップ音楽やクラブ音楽が入ることもあるので、どうやら幅広い年代向けの番組のようで、そこがまた驚きでした。

普段、きらびやかな韓流音楽番組を見慣れでいるタイの人にとっては、TV5の歌番組はまったく訴求力が無さそうにみえます。

 

しかし今回、Mステを観て、考えが少し変わりました。

森山良子さんの様に、一流のエンターテイナーとして、すべての年代層の観客を圧倒できる実力があれば、歌手の年齢は関係ないのですよね。

 

MステもTV5の歌番組も、司会はスーツ姿の70歳代中高年男性です。もしMステが今後20年続き、番組が進化し続けていったとしたら、実は今のTV5のようになるのでは?、という気がしました。