2016年に入り、潮目が変わったようです。
パタヤには、世界中あらゆる国から観光客が訪れます。
しかしこれまでは基本的に、欧州人向けのビーチリゾートでした。
それが今年に入り、中国化の傾向が顕著になってきました。
最初に変化を感じたのは、バンコク・スヴァルナブーム国際空港のフードコートです。
ここに来ると、ザ・中国を実感できます。
空港建物1階の一番奥、8番ゲートの脇にひっそりと営業しています。
空港従業員向けなのですが、一般旅客も利用可能です。
空港内の飲食店は、どこも市内の倍以上の値段ですが、
ここだけは安く食事ができます。
炒飯や麺類が、一皿50バーツ(150円)くらいで食べられます。
私は空港に月2回くらい足を運んでおり、ここを愛用しております。
今年に入り、午後から夜にかけての時間帯には、
格安パック旅行の中国人旅客が押し寄せて、大変な混雑が発生しています。
その影響で、職員専用の食事区画が新設されたほどです。
この光景を見ていると、中国人旅客の進化と変化を感じます。
もともと従業員向けなので、供されているのはタイ料理のみ。
中華ではない現地料理を食するというのは、進化と言えます。
昨年までは、20人以上の団体が添乗員さんの後に続いて、次々と押し寄せる、
という状況でした。
それが今年に入り、10人未満の小グループが目立つようになりました。
添乗員無しの個人行動の旅客です。これは、大きな変化です。
今後は、カップルや幼児連れファミリーが増えてくるのかもしれません。
このフードコートを眺めているだけで、旅行業界動向の「今」を感じられます。