12月に入り、音楽シーズンたけなわとなっています。週末日曜は、当地の音楽サロン ベンズシアターで、弦楽四重奏を鑑賞してきました。
日時: 2019年12月1日(日)20時
会場: Ben's Theatre Jomtien べンズシアタージョムティエン
入場料: 1000バーツ(3600円)全席指定
曲目: ハイドン 四重奏ハ長調 作品76 3番 皇帝
メンデルスゾーン 四重奏イ短調 作品13 2番
出演者: TPO String Quartet from the college of Music, Mahidol University
Omros Yavrounils 第一バイオリン
Chanasorn Chantarapaoraya 第二バイオリン
Aibek Ashirmatov ビオラ
Sarai Arsa チェロ
タイ交響楽団 Thai Philharmonic Orchestra TPO の選抜楽団員による、四人編成です。この日のためだけに結成されたカルテットで、年末スペシャルにふさわしい。とりわけ、 TPO のギリシャ人コンサートマスターの演奏を身近で聴ける機会は、めったにありません。
TPOの毎週末の定期演奏会、バンコクマヒドン大学音楽カレッジでの学生指導で多忙を極める中、こうしてはるばるジョムティエンの地まで、単発の演奏旅行に訪れてくださるとは、ありがたい限りです。
告知から開催まで1ヶ月を切っていましたが、40席の会場は満席。チケット代にはドリンクが含まれており、普段はお酒を口にしない私も、ついグラス赤ワインをいただきました(笑)。大抵の場合、東洋人男性の観客は私ひとりですなのですが、今回は珍しくタイ人、香港人の方が1名ずついらっしゃいました。
演目に入る前に、まずはお約束のタイ王室賛歌演奏。次いで200年さかのぼっての、オーストリア帝国の賛歌四重奏です。ハイドンの描く煌びやかさと気品溢れる音色が、小さなサロンを満たします。第二部は、そこから40年ほど経って書かれた、若きメンデルスゾーンの瑞々しい作品です。ベートーベンのスタイルを踏襲した威風と壮麗さを、四人の演奏者は余すところなく体現していました。
演奏後のカルテットと主催者の皆さん
冬の乾季に入り爽やかな空気の中で、こうした質の高い時を過ごせて、幸せです。はるばる欧州まで足を運ばずとも、ここには欧州人の欧州人による欧州人のためのサロン文化があります 。
ベンズシアターでは今週末および来週末にも、音楽イベントが予定されています。ご興味のある方は、ホームページからお申し込みいただけます。
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