グーグルマップでバンコク市内からJomtien Beach ジムティエンビーチを検索し、公共交通機関を探すと、12Go社のマッカサン駅発ジョムティエンビーチ行きミニバンサービスがヒットします。
午前9時半発まででバンコク発Pattayaパタヤ行きを検索しても、スワンナプーム空港発の高速バスや、バンコクモーモーチットバスターミナル発高速バスを差しおき、12Goの同じミニバンが最初にヒットします。
気になったので、乗車してみました。これは、初めてパタヤを訪れる外国人旅行者で、ITリテラシーの高い人向けのサービスに、見受けられました。
予約申し込みは、前日の晩にネットで行いました。
運行会社: 12Go シンガポール系の旅客サービス会社
出発時刻: 午前9時半 1日1便のみ
集合場所: エアポートリンク鉄道 Makkasanマッカサン駅地上階 12Go待合所
料金: 364バーツ(1240円)。カード手数料14バーツを含む。
支払方法: ネット申込みでクレジットカード決済
所要時間: ジョムティエンビーチロードまで2時間半。正午12:00到着予定。
車両: トヨタハイエース 豪華版
飛び石連休の合間の月曜でしたが、順調な走行で、予定時刻より25分早く到着できました。
9:30 バンコク マッカサン駅
11:15 ターミナル21パタヤ前
11:20 セントラルフェスティバルパタヤ前
11:35 ジョムティエンビーチロードSoi1
このミニバンを利用する際の最大の関心事は、どんな客層が利用するのか、です。ちょっと想像がつきません。
・スワンナプーム空港からジョムティエンへは、30分から1時間おきに高速バスが出ており、料金130バーツ(440円)。マッカサン駅からスワンナプーム空港間のエアポートリンク鉄道の料金35パーツを加えても165バーツ(560円)と、格安。高速バスは常に混んでいて、ネット予約はできず、切符を買ってから乗車するまで1時間くらいは待たされるが、バックパッカーなら迷わず低価格の高速バスを選ぶはず。
・空港到着ロビーで出迎えてくれて、ジョムティエンのホテルまで送ってくれるセダンタクシーサービスは、ネットで1200バーツ(4100円)くらいから予約可能。そこそこ金銭に余裕のある旅行者なら、セダンタクシーを利用するはず。ネットが使えない旅行客でも、タクシースタンドに並べば1700バーツで、一般のセダンタクシーが利用可能。
・バンコク市民やバンコク市内滞在の旅行者が、パタヤ・ジョムティエン方面へ向かう場合は、バンコクEkamaiエカマイバスターミナル発パタヤノースバスターミナル行き高速バス120バーツを利用するのが、主流。
・バンコクの有名安宿街カオサン通りに宿泊するバックパッカーなら、カオサン通り発の格安乗り合いミニバンが多数出ている。わざわざマッカサン駅まで出て割高なミニバンに乗る必要はない。
で、実際に12Goの集合場所に行ってみると、利用客は若い外国人バックパッカー旅行者の皆さんでした。しかもなんとなく、タイは初めて的な雰囲気。
更に謎は深まります。空港からなら、そのまま直接130バーツの高速バスに乗ってジョムティエンへ行けばいいのに? ネット検索すれば、そんなの簡単にわかるはず。
空港からわざわざ35バーツ払って30分かけて電車で反対方向に戻って、マッカサン駅で下車して、そこから3倍近くも割高な12Goのミニバンに乗るのってなぜ?
西洋人2人連れカップルなら 364x2=728バーツで、ネット予約タクシー利用1200バーツと、あんまし変わんないよ?
ジョムティエン行きミニバンに乗り込むと、流暢な英語で説明しながら、係員さんが全員にノベルティを配ってくれました。MOGOSという1日のみ有効の無料SIMカードです。12Goと提携しているようです。
データ通信だけでなく、世界70か国への30分間の無料通話付き。既にダイのSIMカードを持っている旅行者にも有効で、中にあるパスコードを入力すると、1日分データ通信が無料で使えます。
はい、間違いなく12Goは、スワンナプーム空港に到着したばかりの外国人旅行客を対象とした、ミニバンサービスでした。
ここで一つの仮説にたどりつきました。12Goミニバーサービスの利用者は、
「インターネット予約ができない交通機関は、眼中にない。有っても無視」
なのでは?
1200バーツのセダンタクシーより安く、時刻表が存在しネット予約できる交通機関は、12Goだけになります。Googleマップ検索の最初にヒットlするから、尚更です。
タイランド訪問は初めてで、右も左もわからず、空港から最初の目的地パタヤ方面への移動手段は、出発前にちゃんとネット予約しておきたい。利用予定のフライトは早朝到着だから、検索で引っかかった12Goの9:30発ミニバンサービスは、ちょうど都合がよ良い。値段も先進国の感覚なら、まぁお手頃。
こんなところでしょうか。自分なりに何となく納得いきました。ITリテラシーが高く、日常の全てをネットで済ませるのが当たり前の感覚の人にとっては、ネット予約できない交通機関は、存在しないも同然なのかもしれません。
ミニバンの乗車体験としては、なかなか悪くありませんでした。時間短縮が図れ、良い気分転換になりました。
以下にまとめておきます。
私の場合、バンコク市内Asokアソーク地区からの利用でした。
まずは地下鉄Sukhumvitスクムビット駅から乗車し、Petchaburiペッチャブリ駅で下車し、3番出口から地上へ。
エスカレーターを登った後、エアポートリンク鉄道マッカサン駅方面の空中渡り廊下通路方面ではなく、反対側の出口です。
タイ国鉄の単線線路をまたぎ、左へ。
ペッチャブリ駅の真下を200メートル歩きます。殺風景です。もし夜だったら、怖くて私は1人で歩けません。オートバイや乗用車がフリーダムに走っているので、轢かれないように気をつけましょう。
到着。予想はしていましたが、エッここ⁉というくらいに小っちゃいです。
12Goの表示があり、椅子が十個ほど並んでいます。
もし早く着きすぎて、冷房無しだとしんどかったら、20メートルほど先に冷房付きのエリアがあります。
9時半出発予定に対し、ちょっと早めに私は9時10分に到着しました。
既にミニバンが1台が泊まっており、平服姿の女性2人が運転手さんに話しかけていました。私が運転手さんに、「この車はパタヤ行きですか」と尋ねたところ、平服姿の女性が、 「パタヤ行きをご利用ですね。こちらの車はアユタヤ行きになります。パタヤ行きはもうすぐ来ます。」と説明してくれました。
その女性が、案内の係員さんでした。スマホ画面の予約メールを見せ、5分ほど待つとパタヤ・ジョムティエン行きのミニバンがやって来ました。
車体には、ちゃんと12Goのロゴが入っています。
私を含め、乗客は5人。最後列に座りました。内装がやたらと豪華。
出発時刻間際になって、アラブ風の家族連れ四名様が乗り込んできました。
イスラームのヒジャブの布を被った女性が隣に座ったので、短パンTシャツ姿の私は席を譲り、助手席へと移動しました。なんかプライベート車な感覚。さぁ出発。
アソーク通りを北へ300m走り、高速ランプに入ります。この辺はバンコク市内でも名だたる渋滞の名称なので心配していましたが、混雑なく無事に高速道路に乗れました。
急加速や無理な追い越しなどは一切なく、運転手さんは安全運転です。快適。
助手席は腕が日焼けするので、私は長袖シャツを着込みました。
乗客の皆さんは爆睡しています。深夜フライトの後だから、無理もありません。
料金所では、自動徴収ゲートを通過してくれるので、時間節約になります。高速バス利用だと、こうはいきません。
出発から1時間半、11時過ぎにはもう高速を降りて、パタヤ市内に入りました。
パタヤノースロードでは、お約束の渋滞に引っかかりましたが、
11時15分にはターミナル21パタヤ店前に到着。ここで9名の乗客のうち、7名が下車しました。
セントラルフェスティバルパタヤ店には、11時20分到着。ここでさらに一名下車。
残るは私一名のみとなり、パタヤビーチロードをひたすら南下します。
運転手さんに、ジョムティエンビーチのどこに停まるのですかと聞いたところ、ジョムティーンビーチロードに出たらすぐの所で停まります、との返事でした。
私の自宅はちょっと先なんですよねー、と言ったところ、「いいですよ、そこまでお届けします」と言ってくださいました。
私の住む団地は、ジョムティエンビーチロードからパタヤ方面へ戻る経路の途中にあり、遠回りにはならないので、ご好意で乗せてくださったようです。
運転手さんにお礼を言い、自宅団地前で下車しました。
所要時間2時間5分で、料金364バーツで、バンコクマッカサン駅から自宅まで来れました。文句のあろうはずがありません。
空港高速バスと比較して、特徴をまとめると
良い点:
・ネット予約できるのは、時間が読めて安心便利。
・マッカサン駅からのトータルの所要時間でみて、約半分と短かくて済む。
・たまたま自宅前まで送ってもらえたのが、超気分良い。
残念な点:
・1日1便のみなので、使う機会が非常に限られる。
・足元と頭上の空間のゆとりが少ない。走行中の振動も大きい。これは助手席だったからかも。
・マッカサン駅発で比べて、料金が倍以上で高額。
価格と時間のトレードオフになります。状況に応じて、高速バスと賢く使い分けるのが良さそうです。
ジョムティエンビーチ住民であれば、是非1度は体験してみるのをオススメします。
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