プラタムナク Pratumnak Soi5とSoi6の間にある隠れ家仏料理店 Au Bon Coin オボンクワンへ行ってきました。
理由は無いのですが、なぜかここしばらくは行く機会がなく、約2年ぶりくらいの訪問でした。一見するとあばら屋のような外観も、カントリー調のシックな内装も、以前のままで変わりありません。
BGMには英語の曲が流れ、渡されたメニューは英語のみの表記でした。今回は米国人の友人と一緒で、英語で会話していたので、英語のメニューだっただけなのかもしれません。
フランス色が薄まったのかなと思っていたら、お料理の方は全くそんなことはありませんでした。
前菜: Lamb Sweetbread ラムスイートブレッドに、Avocado Crabアボカドクラブサラダ
メイン: Veal Andalou 子牛のアンダルシア風
デザート: Creme brulee rhubarb ルバーブクレームブリュレに、Profiteroles プロフテロル
いずれも絶品でした。ついこの間、イタリア料理店でオッソブーコを食べてきたばかりなのですが、今回は同じ骨付き肉でも、子牛のアンダルシア風は全く趣が違いました。豪快に骨から肉をそぎ落としながら、スパイシーかつ濃厚な味わいを堪能できました。付け合わせのマッシュポテト一つとっても、丁寧な仕事ぶりがうかがえました。
この店で私がもっともお気に入りとしているのは、5時間煮込んだラム肉 5 hours Lamb なのですが、今回は敢えて避けて、見慣れないアンダルシア風を試してみて、良かったです。
料理代がひとり1,000バーツ(3400円)を超えるクラスの当地のレストランでは、このお店が最もコスパが良いので、気に入っています。久しぶりの訪問でしたが、変わらぬ満足度を与えてくれました。
「パリの有名星付きレストラン○○○で修行したシェフが腕を振るう」「フランスから毎週空輸する極上の食材を使用」といった種類のお店ではありません。その類の高級店なら、バンコクや東京へ行けばいくらでもあります。当地の古い建物を使い、当地で入手可能な食材で、当地在住フランス人コミュニティーの舌とお財布を満足させる料理を創り出しています。そんな地元密着スタイルが、気に入っています。
関連投稿: お店への行き方はコチラ