オランダ人の知人が、こんなニュースを教えてくれました。
来月10月より、ジョムティエンビーチでは酒類の販売提供が禁止となるそうです。
Pattaya Mail パタヤメール紙
ビーチにずらりとデッキチェアを並べて営業する海の家では、酒類の提供を禁止する、というものです。ビーチの健全化を進める、市当局の姿勢の表れのようです。
海の家の各オーナーたちへの締め付けが、さらに厳しくなる事になります。2年前に比べて、営業形態がどんどん縮小させられれています。
・並べるデッキチェアの数 →半数近くに削減
・通年営業 →週休2日
・北部のドンタンビーチでは、車道敷設工事のため入口閉鎖中
これに禁酒が加わることになります。ビール好きの欧州人バスバカンス客の皆さんにとっても、厳しいお知らせです。
とは言うものの、ハワイや北米のビーチでは、飲酒は法律で禁止されており、それに習った、と言えなくもありません。
私自身はお酒を飲まないので、禁酒施行に対しては特に影響は感じません。長期的な町の発展という視点では、良い方向になるのではと思います。
今年の2月、英国の新聞で「パタヤは世界の性風俗の首都」と報じられました。記事の内容は過激ですが、概ね間違っていません(苦笑)。
これを受けて、パタヤ市警察は大々的な風俗街取り締まり摘発を行いました。
リゾートの楽しみ方は、人それぞれです。ただ例えば、王道のハワイへ遊びに行くのに、ビーチよりも風俗目当て、と言う人は多くはないでしょう。風俗頼みだけでは、観光業の長期的かつ持続的な成長は望めません。
「酒・タバコ・女」と言われるくらい、風俗に酒はつきものです。風俗の評判があまりにも高い土地柄なので、お酒の側にも強制的に制限を加えて健全化を図る、と言うのは理にかなっているでしょう。「若者の何々離れ」は、日本に限ったことではありません。酒好き女好きのファランのおじいちゃんたちを顧客にしているだけでは、観光業の長期的な展望は望めません。
ジョムティエンでは既に、滞在客のメインはロシア人家族連れに移っています。禁酒導入により、今後はもしかしたら、アラブやインドの家族連れ客が増えてくれるかもしれません。
既得権益にこだわるよりも、未来に目を向けていきたいものです。