ヒデヨのジョムティェンビーチ便り

バンコクの南東150km、パタヤの南5kmに位置するJomtien Beachでロングステイしています

東京外語大 言語モジュール

タイ語学習教材の決定版に出会いました。

 

東京外語大学言語モジュール

http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/

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40秒程度の対話を約50モジュール収録した、映像教材です。 NHKテレビ語学番組のスキットのような動画です。これがiPad ・パソコン向けに最適化されており、考え抜かれた卓越した使い勝手となっております。

 

感激した点を9 点挙げます。

1 .ソファーに寝転がって、iPadで視聴できる。

2 . 26カ国語に対応。タイ語などASEANの言葉が全て学べる。

3 .すべて無料。

4 .ネット教材なので場所や時間の制限がなく、ネット環境さえあればいつでもどこでも学習可能。

5 .クリック1つで様々な切り替えができる。字幕を1行ごとに有無を切り替えられる、字幕言語のタイ語日本語表示切り替え、字幕全体の有無。

6 .クリック操作だけで、 1つの文だけを何回でも繰り返し再生できる。 DVD録画教材だとこうはいかない。

7 .単なる映像素材にとどまらず、他に学習者用モジュールというのがあり、ロールプレイ・音読・ディクテーションをそれぞれ集中して学習できる。

8 .語彙モジュールというのがあり、単語辞書となっている。

9 .英語や仏語といったメジャー言語では、シンガポール英語・南仏語といった地方語が学べる。

 

これだけ充実した内容で完全無料というのは、驚きのほかありません。巷に現在あふれる語学教材や語学学校の8割は、今後不要になるのではないでしょうか。

 

1 .英語であれば、皆さん中学高校で勉強し、基礎知識は身に付けています。後は、舞台役者が台本を覚えるように、この言語モジュールをすべて丸暗記し、表情と抑揚をつけて空ですらすらと言えるくらいに覚えれば、日常会話は全く不自由しなくなるでしょう。英検2級は、確実に受かりそうです。このレベルに達すれば、後は普通に英語の洋画や洋書に取り組むなり、スカイプ英会話レッスンを受けるなりして、さらに自分で上達していけるでしょう。

そうなると、語学教室の従来の初級中級コースは、存在意義がなくなりそうです。こうした語学モジュールにより外国語学習者のすそ野が広がり、大学生が英語論文の書き方を学ぶ、簿記や医療といった特定分野の英語に特化する、といった上級コースの需要が高まるかもしれません。

 

2 .フランス語や中国語といったメジャー言語では、 NHKラジオ教材と併用するのが良さそうです。

仏語で言えば、再帰動詞や接続法といった、英語には無い文法の概念があります。メジャー言語では、文法モジュールというのが用意されており、豊富な解説・ 例文・練習問題があり、みっちり学んでます。 とはいうものの、生身の先生が日本語で解説してくれるNHKラジオとの併用が、より頭に入りやすいでしょう。

 

3.タイ語の場合は、この言語モジュールに取り組む前に、語語学学校の初級クラスでタイ文字をしっかり覚えるのが先でしょう。東京外語大のこのサイトでは、メジャー言語では発音モジュールと文法モジュールが用意されているのですが、タイ語にはありません。タイ語モジュールの会話では、発音の理解補助のためのアルファベットは、一切使用されていませんので、タイ文字の読みは必須です。中国語の漢字と異なり、タイ文字は字面を見れば、音の高低の声調が分かるようになっていますので、まずは文字からですね。

逆にタイ語は、日本語や欧州語のような動詞の活用と言う概念がありません。綴り字と発音の不一致も、あまりありません。文法は緩やかと言えそうです。 最初の文字と発音のハードルをクリアできれば、後はどんどん言語モジュールで実践力を積み重ねていけば良いように思われます。

東外大言語モジュール|タイ語

 

私の場合はこれまで、タイ語学校を4カ所、累計で25週間学びました。しかしタイ語を一応話せる、という実感はまだ持てていません。

タイ文字は、 ジョムティエンへ引っ越して最初の3ヶ月間12週間、語学学校に通って身につけました。平日毎日1時間のマンツーマン授業に、自宅での学習が毎日3時間。計200時間かかったと、記憶しています。

この言語モジュールを使っていれば、 13週目以降のレッスンは要らなかったような気がします。そう思えるくらい、この言語モジュールは素晴らしいです。使用単語数は約900との事ですが、この900の単語すべてをきっちりと聞き・話し・読み ・書ければ、ロングステイの日常会話には全く困らなくなるでしょう。

 

 

東外大言語モジュールについては、 2年ほど前からその存在を知っていました。しかしなぜか当時は、ピンとくるものがありませんでした。それが、今月久しぶりに見てみると、なんて充実しているんだと感動しました。もしかしたら、操作性がいろいろと改善されたのかもしれません。

これからこのタイ語モジュールで、勉強していきたいと思います。一通り終わったら、フランス語のおさらい、さらに可能であればイタリア語の新規取り組みまで出来たら最高です。