ヒデヨのジョムティェンビーチ便り

バンコクの南東150km、パタヤの南5kmに位置するJomtien Beachでロングステイしています

ちょこっと接触

自転車に乗っていて、後からオートバイにちょこっと接触されてしまいました。

 

入国管理局に用事があり、局の前の道路上で自転車の速度を落とし右に曲がろうとしたところ、後ろから来たオートバイがぶつかってきました。

軽く触れた程度なので、特にバランスを失うことなく、そのまま自転車を路肩に寄せて止めました。接触の際に、自転車のフレームに右ひざを軽く打ちましたが、大したことはありません。自転車は無傷です。

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オートバイの方はと言うと、急ブレーキをかけバランスを失い、倒れてしまいました。

ほとんど立ちゴケに近い状態だったので、運転手さんに全く怪我がなかったのは幸いでした。オートバイは、動作には支障ないものの、前輪のフェンダーに10センチほどの引っ掻き傷が数本ついてしまいました。オートバイは真新しくて、傷は目立ちます。運転していたのは、タイ人の若いお兄さんでした。

 

お兄さんは、もちろん怒っています。

「あんたがちゃんと右折の合図をせずに、急に曲がろうとしたから事故になったんだ。警察へ行こう」

私からオートバイの修理代を取る気満々です。

 

自転車にオートバイが追突し、自転車側が金を払うのは変な話ですが、当事者が外国人とタイ人ということであれば、話は別です。ここでは、原因や状況のいかんにかかわらず、外国人と現地人の間で事件事故が発生した場合、ほぼ100%外国人側に非があると扱われ、金を払わされてしまうのが珍しくありません。警察は、軽微な事故にはまともに取り合ってくれません。オートバイのお兄さんは、ガイジンだから金を払うのが当然だ、と思ったことでしょう。

 

私「これから入国管理局に用事があるんだけどなぁ。でも警察に行くなら行きましょう。まず、あなたが私に500バーツ払うべきですね。 」

お兄さん「ハァッ! ?  俺があんたに? ? 」

 

目を大きく見開き、固まっています。ガイジンの側から金を要求してくるなんて、私の返答がよほど想定外だったのでしょう。

 

私「私は足を打ちつけて痛めた。あなたが危険なオートバイの運転をしたからだ。私の自転車の後方でね。 」

 

客観的事実としては、自転車にオートバイが追突し、自転車に乗っていた人が怪我をして、オートバイの運転手に補償金を要求した、という形です。

タイの交通法規は日本と同様に、追突の場合は、車間距離を十分に取っていなかった後方車に非があるとみなされます。追突された方が、より弱い自転車ということであれば尚更です。

 

お兄さん、ずっと固まっています。お兄さんの返事を待たず、私はくるりと背を向け、そのままスタスタと歩いて入国管理局の建物に入っていきました。 10分ほどで用事を済ませ建物から出てくると、もうお兄さんの姿はそこにありませんでした。もし、まだお兄さんはそこにいて何か言ってくるようだったら、タイ人の弁護士さんへ電話するつもりでした。そこまではする必要ありませんでした。

 

2015年のデータによると、タイの人口10万人当たり交通事故死亡者数は36.2人で、リビアに次ぎ世界ワースト2です。日本は4.7人。タイは日本の7.7倍危ないと言えそうです。皆さん、本当に気を付けましょう。

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万一のため、保険にはしっかり入っておきたいものです。

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