ヒデヨのジョムティェンビーチ便り

バンコクの南東150km、パタヤの南5kmに位置するJomtien Beachでロングステイしています

シーク教 グルドゥワーラ寺院

昨日までの4日間、デリーに市内の新興部宗教系の名所訪問について、書いてきました。

 

今日は、 王道中の王道であるグルドゥワーラ寺院 Gurudowara Temple について、記します。

デリー市内におけるシーク教の総本山といえる場所です。

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ここは今年2017年これまでで、私が最も感動したスポットです。圧倒されました。

熱心な信徒のみなさん、観光客ともに大勢訪れていました。頭にレンタルのスカーフさえかぶれば、異教徒の人も貧しい人も、分け隔てなく誰もが中に入れます。

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本堂はまばゆいばかりの金銀で飾られ、贅を尽くしています。

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裏庭の広大な池も見事。

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ハードウェアの豪華さもさることながら、そこで熱心に祈りを捧げる方たちの姿が、胸を打ちます。

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最初に入り口で靴を預けるのですが、敷地があまりにも広すぎて、参拝のあと同じ入り口に戻れなくなってしまいました。近くにいた人に聞いてみたところ、外国人ということでインフメーション案内所に連れて行ってもらえました。そこでは、外国人観光客相手に係員の方が、内部見学ツアーを催していました。靴預かり所の場所を尋ねただけなのに、立派なターバンと口ヒゲ姿のAさんという方が、わざわざ私たちだけのために案内をし始めてくれました。その内容が、圧巻でした。

 

まずは案内されたのが、数百人が同時に食事を取れる無料の大食堂でした。毎日12時間、総入れ替え制で次々と食事を提供しています。どんなに貧しい人であってもここに来さえすれば、食事にありつけるわけです。

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さらに、その隣にある厨房へと案内してくれました。そこはさながら中世の絵巻物の世界でした。

大量の食事を調理するからといって、セントラルキッチンの工場を使っているわけではありません。すべて昔ながらの手作業で、人海戦術で調理しています。チャパティーだけでも、 1日10万枚焼くそうです。

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カレーは直火の大鍋で作ります。もう劇画の世界です。

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大勢の人が、心を込めて料理を作っている気持ちが、伝わってきます。奉仕の精神、利他の精神が伝わってきます。

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鍋の隣に立っているターバンにポロシャツ姿の人がAさん。見学コース内はすべて写真撮影オッケーだとおっしゃってくれました。Aさんの本業は衣料品の仲卸で、時折ボランティアでこの寺院での案内係を務めているとの事でした。

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ここには礼拝所と無料大食堂の他に、無料の病院も併設しているそうです。診療費・薬代・入院費はすべて無料です。社会の底辺で暮らす人たちのセーフティーネットとなっています。

 

今回3週間のインド旅行だけでなく、今年今までで、最も心を揺さぶられる墓所でした。

これまで私にとって、インドのNo.1感動スポットは、南部ケーララ州コーチンのバックウオーター水路遊覧でした。このグルドゥワーラ寺院は、それと双璧を成します。一生に一度はぜひ訪れるべき場所です。