インド北部の町リシケシから、電車で首都ニューデリーへ戻ってきました。
リシケシュ便りを終え、今日から数日は、デリー便りをお届けしたいと思います。
デリーの街では、名所となっているいくつかの宗教系の施設を観光しいます。なぜ宗教系かというと、 「安全で清潔」だからです。(笑)
まずは一ヶ所め。訪れたのは、バハーイ教Baha’i のロータステンプル Lotus Templeです。蓮の花の形をした美しい寺院です。
バハーイは、イラン発祥のイスラム系の宗教です。イラン革命勃発時に、インドに一部拠点が移されたものです。
混沌と喧噪の街から一歩敷地内に足を踏み入れると、そこは別世界。きちんと刈り込まれた緑の広大な芝生が広がります。美しい木々が植えられ、まるで完璧な英国庭園のようです。歩道には、チリ1つ落ちていません。
エンジン式芝刈り機で、手入れをしています。
庭園の中央に、白大理石の本堂がそびえています。巨大です。
本堂入り口には、バハーイ教についての多くの説明パネルが展示されています。特に目を引いたのが、女性は男性と平等であるという説明です。イスラム教の一派としては異端であり、それで勢力をインドに移したようです。
本堂の中は、写真撮影禁止。内部も外観と同様に、白一色です。たくさんの椅子が並べられた礼拝堂です。華麗な彫刻、金銀の飾り付けやステンドグラスは一切ありません。がらんどうの白いコンクリート壁のドーム空間がただ広がるだけです。物見遊山気分で来る人にとっては、肩すかしかもしれません。
しかし、とても気分が静まる空間です。良い気ですが流れています。本堂から庭園を見下ろすと、ここは極楽浄土なのかという気がしてきます。