ヒデヨのジョムティェンビーチ便り

バンコクの南東150km、パタヤの南5kmに位置するJomtien Beachでロングステイしています

オートバイ サイドカー活用

自動車ではSUV Sport Utility Vehicle と呼ばれる多目的車がありますが、当地のオートバイであれば、荷物用サイドカー付きのコレが、多目的車として優秀であります。

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荷物だけでなく、人の移動にも重宝します。

 

近所のスポーツジムでは、車椅子のメンバーがこれをハイヤーとして利用しています。荷台の大きさがちょうど車椅子のサイズなので、そのまま乗り込めます。ジムの受付係は心得ていて、そのメンバーが到着すると、外に出迎えます。オートバイの運転手と2人で、荷台から車椅子をそっと下ろします。

 

メンバーはジム内に入ると、座って使えるトレーニングマシーンで筋トレを行います。1時間ほどしてトレーニングが終わる頃に、またオートバイの運転手が迎えに行きます。そして入店時と同様に、運転手と受付係で車椅子を荷台に載せます。

 

ジムでは、そのほかに片腕や片足がないメンバーも見かけます。障害のあるなしにかかわらず、誰もが当たり前のこととして、普通に筋トレに勤しんでいます。この多様性が、私がジョムテェイン生活を気に入っている理由の1つになっています。

 

 

荷物用サイドカー付きオートバイには、私も以前お世話になったことがあります。

カナダ人の友人が遊びに来てくれた際に、ウチから700メートルほど離れたレストランへ昼食に行こう、という話になりました。友人はその当時、左のつま先を怪我していて、ちょっと足が不自由な状態でした。たまたま自宅に車がなかったので、オートバイの2人乗りきで行こうと持ちかけました。ただ、それは厳しいとの事。

 

これには困りました。

オートバイがダメということであれば、 四輪車を手配せざるをえません。ウチはソンテウやセダンタクシーが走っている幹線道路からは離れており、気軽には捕まえられません。

 

さてどうしたものかと思っていたら、自宅近くの路上に荷物用サイドカー付きオートバイが停まっているのを見つけました。運転手さんは近所の人と立ち話をしています。

荷台の縁は、人がちょっと腰掛けられるようになっています。おっ、これは使えそうだ!と閃き、運転手さんに話しかけました。

 

「あのー、すみません。友人と〇〇レストラン行きたいんですが、友人は足が悪くて困っています。よかったら、このサイドカーで友人をレストランまで乗せて行ってもらえませんか? 」

 

運転手さんは快諾してくれ、友人もこれなら乗れると言い、早速荷台に乗り込みました。安全運転で無事レストランまで到着できました。

 

運転手さんにお礼のお金を渡そうとすると、 「いや、大したことじゃないから、要らないよ。」とおっしゃるのです。それでは申し訳ないので、 50バーツ札をお渡ししました。

 

タイの人は、本当に困っている人には、本当に親切です。

なので日々の暮らしで色々あっても、やっぱりここの暮らしが気に入っています。