ヒデヨのジョムティェンビーチ便り

バンコクの南東150km、パタヤの南5kmに位置するJomtien Beachでロングステイしています

打ち身にはヒルドイド

昨日、オートバイに追突されて、右膝を軽く打ちつけたと投稿しました。

jomtien.hatenablog.com

その時は特にどうということは無かったのですが、翌日になって右膝がわずかに腫れて、触ると少し痛みます。

タイランドで打ち身につける薬といえば、ヒルドイド Hirudoid でキマリです。患部に塗って半日経ったら、具合は良くなりました。

f:id:jomtien:20170818165342j:plain

 

炎症や血栓を抑えるお薬です。

スイスのメディノーバMedinova社の製品で、タイではOLICという会社がアユタヤのバングライン工業団地で製造しています。どこの薬局でも売っていて、安価です。

ヒルドイド - Wikipedia

 

患部とその周辺に1日2回、厚塗りします。10分くらいすると、透明で目立たなくなります。良い薬です。

 

ちょこっと接触

自転車に乗っていて、後からオートバイにちょこっと接触されてしまいました。

 

入国管理局に用事があり、局の前の道路上で自転車の速度を落とし右に曲がろうとしたところ、後ろから来たオートバイがぶつかってきました。

軽く触れた程度なので、特にバランスを失うことなく、そのまま自転車を路肩に寄せて止めました。接触の際に、自転車のフレームに右ひざを軽く打ちましたが、大したことはありません。自転車は無傷です。

f:id:jomtien:20170818154624j:plain

 

オートバイの方はと言うと、急ブレーキをかけバランスを失い、倒れてしまいました。

ほとんど立ちゴケに近い状態だったので、運転手さんに全く怪我がなかったのは幸いでした。オートバイは、動作には支障ないものの、前輪のフェンダーに10センチほどの引っ掻き傷が数本ついてしまいました。オートバイは真新しくて、傷は目立ちます。運転していたのは、タイ人の若いお兄さんでした。

 

お兄さんは、もちろん怒っています。

「あんたがちゃんと右折の合図をせずに、急に曲がろうとしたから事故になったんだ。警察へ行こう」

私からオートバイの修理代を取る気満々です。

 

自転車にオートバイが追突し、自転車側が金を払うのは変な話ですが、当事者が外国人とタイ人ということであれば、話は別です。ここでは、原因や状況のいかんにかかわらず、外国人と現地人の間で事件事故が発生した場合、ほぼ100%外国人側に非があると扱われ、金を払わされてしまうのが珍しくありません。警察は、軽微な事故にはまともに取り合ってくれません。オートバイのお兄さんは、ガイジンだから金を払うのが当然だ、と思ったことでしょう。

 

私「これから入国管理局に用事があるんだけどなぁ。でも警察に行くなら行きましょう。まず、あなたが私に500バーツ払うべきですね。 」

お兄さん「ハァッ! ?  俺があんたに? ? 」

 

目を大きく見開き、固まっています。ガイジンの側から金を要求してくるなんて、私の返答がよほど想定外だったのでしょう。

 

私「私は足を打ちつけて痛めた。あなたが危険なオートバイの運転をしたからだ。私の自転車の後方でね。 」

 

客観的事実としては、自転車にオートバイが追突し、自転車に乗っていた人が怪我をして、オートバイの運転手に補償金を要求した、という形です。

タイの交通法規は日本と同様に、追突の場合は、車間距離を十分に取っていなかった後方車に非があるとみなされます。追突された方が、より弱い自転車ということであれば尚更です。

 

お兄さん、ずっと固まっています。お兄さんの返事を待たず、私はくるりと背を向け、そのままスタスタと歩いて入国管理局の建物に入っていきました。 10分ほどで用事を済ませ建物から出てくると、もうお兄さんの姿はそこにありませんでした。もし、まだお兄さんはそこにいて何か言ってくるようだったら、タイ人の弁護士さんへ電話するつもりでした。そこまではする必要ありませんでした。

 

2015年のデータによると、タイの人口10万人当たり交通事故死亡者数は36.2人で、リビアに次ぎ世界ワースト2です。日本は4.7人。タイは日本の7.7倍危ないと言えそうです。皆さん、本当に気を付けましょう。

www.globalnewsasia.com

 

万一のため、保険にはしっかり入っておきたいものです。

jomtien.hatenablog.com

停電時の便利グッズUPS 無停電電源装置

私の住む団地では、 2か月に1度くらいの頻度で停電が発生します。雨季には頻度が増えます。一旦停電すると、復旧に数時間かかることが珍しくありません。

 

停電に備えて、懐中電灯や蝋燭以外にも、準備しておくと便利なグッズを紹介します。

 

1 . UPS Uninterruptible Power Supply 無停電電源装置

停電になって一番体に堪えるのが、暑さです。エアコンも扇風機も停止して部屋の空気がよどむと、気力が一気に萎えてしまいます。

UPSは、パソコンやサーバーへの電源供給が常に途切れないようにするための、四角い電源ボックスです。サンスパタヤのITセンターTukcomビル3階で、 1,500バーツくらいで買えます。

f:id:jomtien:20170818125027j:plain

 

通常は壁コンセントに差して充電しておきます。停電が発生したら、この装置にパソコンではなく、扇風機をつなぎます。これで扇風機を3時間くらいは稼働させることができ、暑さ対策ができます。超お勧めです。スマホの充電もできて、安心です。

f:id:jomtien:20170818125145j:plain

 

2. ポケットtWiFi

停電が発生してもこれさえあれば、ネット環境が確保できます。ヘビーな使い方をしなければ、内臓バッテリーは10時間くらい持ちます。最近のノートPCやiPadもバッテリー10時間くらい持つので、仕事への支障が出ません。

本体価格は、携帯電話会社Truemoveので2,000バーツ(6,000円)。通信料金は、プリペイド月額200バーツで容量1.5 GBくらいなので、保険として1個持っておくと良いでしょう。普段の外出時にも使えて、便利です。

f:id:jomtien:20170818125543j:plain

 

3 .ガスレンジ台

オール電化で台所をIHにしてしまうとリスク分散ができず、停電の際にすべてのエネルギーが使えなくなってしまいます。ウチではIHを撤去しガスレンジ台に戻しました。

火を使えるだけで、停電時のQOL quality of life 生活の質は、格段に良くなります。お湯を沸かしてコーヒーを入れられるし、目玉焼きも作れます。

台所がIH仕様のお家は、カセットコンロ式のひと口ガス台を買っておくと良いでしょう。

f:id:jomtien:20170818125627j:plain

 

4 .バケツ

停電するとポンプが止まってしまうので、水道も出なくなります。トイレを使った後、困ってしまいます。でもバケツがあれば大丈夫。

自宅プールからバケツで水を汲んでくる、もしくは近所のプールから水をもらってきて、 ザバッと流せば解決です。

 

以上です。

 

あと、食事処の確保も大事です。停電時は台所で本格的な調理は無理なので、ちゃんとした食事は近所で外食となってしまいます。

 

おすすめ店1: Subwayサンドイッチ

サブウェイは「冷房付き・営業時間が長くいつでも開いている・そこそこ安くて美味しい」と3拍子が揃っています。停電時にご飯を食べに行くなら、ぜひとも冷房が欲しいところです。ただ、 ジョムティエンでは冷房付きのレストランは少ないので、ここは貴重です。

jomtien.hatenablog.com

 

ただし、 Subwayを含むジョムティエン中心部全体が停電になることも、稀にあります。そんな場合は、 5 km離れたショッピングセンター テスコロータスのフードコートへ行きましょう。

f:id:jomtien:20170818130510j:plain

 

 

停電を認め、受け入れ、むしろ楽しむくらいに、鷹揚に構えていたいものです。

ドンタンビーチ 工事進捗8月

ジョムティエン北部のドンタンビーチの車道敷設工事について、今月8月の様子をお届けします。

 

なお、工事開始時 6月のレポートはこちら。

jomtien.hatenablog.com

 

先月7月のレポートはこちら。

jomtien.hatenablog.com

 

 

6月の工事開始から2ヶ月が経過し、進捗は急ピッチです。ビックリ。

ジョムティエンビーチロードとソイワットブーンの三叉路の工事だけで1年もかけていたのとは、大違いです。

 

ドンタンビーチ入口には工事中の表示があります。歩行者は一応通れます。

f:id:jomtien:20170818181749j:plain

 

工事が進んでいます。車道のコンクリート基礎が造られていきます。

f:id:jomtien:20170818181829j:plain

 

排水溝の敷設です。

f:id:jomtien:20170818181925j:plain

 

道沿いには、以前にはなかった派手な色使いの広告看板が、掲げられ始めました。

f:id:jomtien:20170818182120j:plain

 

工事区間脇のまとまった土地が、細切れになって売りに出されています。おひとついかがですか?

f:id:jomtien:20170818182159j:plain

 

工事区間約600メートルのうち、 1/3の200メートルくらいは、ほぼ工事が終了しています。6メートル幅の車道、排水溝、 4メートル幅の歩道が敷設されています。後は、車道表面にアスファルト舗装し、歩道にヤシの木を植えるだけです。

f:id:jomtien:20170818182805j:plain

 

f:id:jomtien:20170818182910j:plain

 

ラビットリゾート手前の工事区間終了箇所で、道路は突然終わっています。このまま次の第4期工事が始まらなければ、このあたりは一大駐車場になるでしょう。

f:id:jomtien:20170818183008j:plain

 

工事区間終了箇所から先、 100メートルほどの区間は、従来通りの車のいない静かなビーチとなっています。今年の冬は、この箇所だけでもこのままであって欲しいものです。

f:id:jomtien:20170818183235j:plain

 

 

 

 

2018年1月23日追記:

車道敷設工事が全て終了しました。ビーチは新しく美しく生まれ変わりました。

jomtien.hatenablog.com

母の日ラフター

先週末8月12日(土)は、母の日でした。シリキット王妃様のお誕生日のこの日が、タイでは母の日となっています。

 

ということで、毎月第2土曜開催しているラフターヨガの無料ワークショップを、 「母の日スペシャル」として行いました。祝日にもかかわらず、 7カ国からの皆様が参加してくださいました。

f:id:jomtien:20170817200031j:plain

 

一緒にクラス運営している日本人の千文さんが、ブログで詳細を書いてくれちます。

「女社長のバンコク奮闘記」

ameblo.jp

 

愉快な人たちと愉快に笑い、身も心もスッキリのひと時でした。

毎月このワークショップを主宰させていただけることに、心から感謝しております。

 

会場: プレムヨガセンター  BTSプロンポン駅から徒歩10分 

 

なお、前回7月のワークショップの模様は、こちらになります。

jomtien.hatenablog.com

Tipoジュース1本おまけ

3週間ほどインドからリシケシュ便り&デリー便りをお届けしてきました。今日からまた通常運転に戻り、ジョムティエンビーチ便りに復帰いたします。

 

奥様、お買い得情報です。

 

店舗:スーパーTescoテスコ

商品名:Tipo印 野菜ジュース1Lパック

単価: 69バーツ(200円)

特典:2本買うと1本無料でおまけ。

期間:今月8月23日まで。

f:id:jomtien:20170817184433j:plain

 

普段の食生活で野菜不足気味なのを認識しており、時折野菜ジュースを買っています。

たまたまテスコのジュース商品棚で「2-1 」のラベル表示を見かけ、てっきり1本分の値段で2本買えるTwo for the price of one なのかと思ってしまいました。

f:id:jomtien:20170817183941j:plain

 

2本手に取りレジに行き、 「これで69バーツ? 」と聞くと、 「はい」の返事。しかし、レジを打ち始めると表示されたのは、 2本分の価格138バーツ。あれっと思ったら、店員さんが「もう1本取ってきてください。 」とのこと。それで、2本買うと1本オマケなのだと気づきました。

もう一度ラベルを確かめると、スー(buy)ソン(2) テーム(free)ヌン(1)と書いてあります。

テームแถม が free extra の意味だと知りませんでした。勉強になりました。

f:id:jomtien:20170817184304j:plain

 

138バーツ/3なので、1本あたり46バーツになります。

たまにこのジュースは1本59バーツの安売りすることがありますが、それよりもさらにオトクです。

 

f:id:jomtien:20170817184609j:plain

 

 

ジョムティエン行き6時発希望

デリーからバンコクスワンナプーム空港へ戻りました。搭乗したスパイスジェットSpice Jet 深夜便は到着1時間遅れでしたが、デリー往きの際の4時間遅れに比べれば、特にどうという事はありません。 (苦笑)

 

到着ロビーから空港ビル1階 8番ドア隣のジョムティエン行きバスチケットカウンターにたどり着くと、午前5時40分でした。

f:id:jomtien:20170816122254j:plain

 

午前7時始発バスのチケットを買うため、すでに15人くらいの人が列を作っています。周囲のベンチに座っている連れの人達も合わせると、おそらく30人近くになるでしょう。料金120バーツ(360円)なので、お安いです。午前6時に来たら、 7時の始発バスには、まず満席で乗れないでしょう。

 

バス会社さんの都合はあるでしょうが、ぜひとも午前6時発のバスを設定していただければと願います。

Airport to Pattaya – Airport Pattaya Bus

 

搭乗時のデリー空港が波瀾万丈で、疲れを引きずっていたの

で、バスチケットの行列に並ぶのは負担が大きく、諦めました。代わりに、タクシーで帰宅することにし、 4番ドアの方へ向かいました。

f:id:jomtien:20170816122507j:plain

 

ジョムティエンまでタクシーで帰宅するなんて、 3年ぶりの贅沢です。料金1,500バーツもの大盤振る舞いは、なかなかできません。通常は、バスが運行する時間帯に到着するよう、フライトをなるべく選んでいます。また最近は、ドンムアン空港やウタパオ空港を利用することもが多くありました。

 

バンコク市内行きのタクシー乗り場と、パタヤなど長距離のタクシー乗り場は異なっているのかと思い、係員の人に聞いたら、特に区別は無いとの事でした。

 

タクシー乗り場には他にお客はおらず、待ち時間ゼロでした。配車機械のボタンを押し、そこに書かれた番号の駐車スペースに留まっているタクシーに乗り込みます。

f:id:jomtien:20170816122743j:plain

 

ピカピカのカローラでした。行き先を「パタヤジョムティエン」と伝えると、 「わかりました」とすんなり発車しました。遠距離ということで特に乗車拒否されることもなく、運転手さんは物腰丁寧で、ジョムティエンの主要道路を把握しており、安心感がありました。おかげで、リアシートに横になり、 1時間しっかり眠ることができました。

f:id:jomtien:20170816122636j:plain

 

3年ほど前までに比べて、タクシー事情が格段に良くなったことに驚きました。以前のようなボロボロの車両、乗車拒否、荒っぽい運転、乗車後バンコク郊外の寂しい場所で突如別のタクシーに乗り換えさせられる、降車時に高速道路料金や割増料金をせびられる、といった事は一切ありませんでした。素晴らしい。

 

とは言いつつ、やっぱり1人1,500バーツ(4,500円)は痛いなぁ。やはり空港バス始発6時発が欲しいところです。願わくば、バンコクエカマイ発パタヤ行きバスのように、午前5時から午後11時まで運行して欲しいものです。オフシーズンの今でさえこの状況なのですから、十分に需要はあるかと思います。

 

 

オレンジライン列車体験

ニューデリーには、様々な顔があります。グルドッワーラ寺院では、中世の絵巻物のような光景に圧倒されました。

 

その一方で、超近代的な面にも驚かされました。デリー鉄道中央駅と空港を結ぶ電車オレンジラインです。

バンコク行きフライトに搭乗するのに、荷物が多かったのでタクシーを利用し、空港まで行きました。ちょっと早く着きすぎました。ただ、デリー空港内はセキュリティが大変厳しく、レストランやラウンジといったものはありません。それで、空港に乗り入れている地下鉄で一駅戻ったダウラDhaula駅に行ってみることにしました。

f:id:jomtien:20170813151914j:plain

 

開通してまだわずか数年の電車は、ピカピカです。驚いたことに、車両は香港の空港エクスプレスと全く同じでした。レール幅が広くゆったりしており、快適性・先進性に於いて、日本の空港特急電車よりもはるかに進んでいます。この未来的な電車が、あの混沌の極致のデリー鉄道駅に乗り入れているわけですから、もうこれはギャップ萌えです。 (笑)

f:id:jomtien:20170813152146j:plain

 

空港駅からダウラ駅までは10分弱。 30ルピー(50円) 。

駅の1つ下のフロアにはおしゃれなフードコートはあり、そこで食事をしました。東京やシンガポールの街角にあっても全くおかしくないくらい、洗練された店内でした。

f:id:jomtien:20170813153447j:plain

 

f:id:jomtien:20170813152046j:plain

 

中華ランチ290ルピー(500円)をいただきましたが、結構美味しかったです。

f:id:jomtien:20170813152458j:plain

 

このオレンジラインの電車に乗り、フードコートで食事をする分には、完全な先進国です。

デリーには、カルティエやエルメスのお店も数店舗が展開されているようです。次回またデリーに来る機会があったら、街ののオサレなエリアを、もっといろいろ探索してみたいです。

レストランSANDOZ

約3週間のインド滞在中、もっとも食事が美味し肩店を、ご紹介します。

 

レストランサンドズ Restaurant SANDOZ 

f:id:jomtien:20170813153109j:plain

 

 

https://goo.gl/43xaz5

 

場所は、デリーの都心コンノートプレイスです。

日曜にコンノートプレイスへ足を運んだのですが、官庁街ということで多くのお店が閉まっていました。昼食をどうしたものかと思案し、その辺の人に良いお店はないかと聞いてみたところ、ここに連れてきてくれました。感謝です。

 

野菜で作ったヌードルが美味しい。

さらにパニヤチーズのカレーとミックス野菜(ちゃんとした名前は失念しました)のカレーを頼みました。どちらも最初のひと匙を口に含んだだけで、「旨い」と唸ってしまいました。何種類ものスパイスが入れ代わり立ち代わり、舌の上で味を主張します。辛さもちょうどいい感じ。

ご飯は超長粒米のバスアティライスで、適度な硬さ弾力とかぐわしい香りがあり、いかにも高級米でした。かなりのボリウムでしたが、しっかり完食しました。

高級そうな店ですが、一人あたり450ルピー(820円)と、お値段は手頃。

 

全体が木目調の店内は、清潔で冷房完備。お洒落で若いインド人のお客さんが多く、賑やかだけどうるさくはなく、活気があって感じの良い空間でした。

次にデリーに来る機会があったら、ここのカレーをまた食べに来たいです。

 

 

 

 

シーク教 グルドゥワーラ寺院

昨日までの4日間、デリーに市内の新興部宗教系の名所訪問について、書いてきました。

 

今日は、 王道中の王道であるグルドゥワーラ寺院 Gurudowara Temple について、記します。

デリー市内におけるシーク教の総本山といえる場所です。

www.tripadvisor.jp

ここは今年2017年これまでで、私が最も感動したスポットです。圧倒されました。

熱心な信徒のみなさん、観光客ともに大勢訪れていました。頭にレンタルのスカーフさえかぶれば、異教徒の人も貧しい人も、分け隔てなく誰もが中に入れます。

f:id:jomtien:20170810223104j:plain

 

本堂はまばゆいばかりの金銀で飾られ、贅を尽くしています。

f:id:jomtien:20170810223202j:plain

 

裏庭の広大な池も見事。

f:id:jomtien:20170810223323j:plain

 

ハードウェアの豪華さもさることながら、そこで熱心に祈りを捧げる方たちの姿が、胸を打ちます。

f:id:jomtien:20170810223406j:plain

 

最初に入り口で靴を預けるのですが、敷地があまりにも広すぎて、参拝のあと同じ入り口に戻れなくなってしまいました。近くにいた人に聞いてみたところ、外国人ということでインフメーション案内所に連れて行ってもらえました。そこでは、外国人観光客相手に係員の方が、内部見学ツアーを催していました。靴預かり所の場所を尋ねただけなのに、立派なターバンと口ヒゲ姿のAさんという方が、わざわざ私たちだけのために案内をし始めてくれました。その内容が、圧巻でした。

 

まずは案内されたのが、数百人が同時に食事を取れる無料の大食堂でした。毎日12時間、総入れ替え制で次々と食事を提供しています。どんなに貧しい人であってもここに来さえすれば、食事にありつけるわけです。

f:id:jomtien:20170810223532j:plain

 

さらに、その隣にある厨房へと案内してくれました。そこはさながら中世の絵巻物の世界でした。

大量の食事を調理するからといって、セントラルキッチンの工場を使っているわけではありません。すべて昔ながらの手作業で、人海戦術で調理しています。チャパティーだけでも、 1日10万枚焼くそうです。

f:id:jomtien:20170810223636j:plain

 

カレーは直火の大鍋で作ります。もう劇画の世界です。

f:id:jomtien:20170810223726j:plain

 

大勢の人が、心を込めて料理を作っている気持ちが、伝わってきます。奉仕の精神、利他の精神が伝わってきます。

f:id:jomtien:20170810223900j:plain

 

f:id:jomtien:20170810223808j:plain

 

鍋の隣に立っているターバンにポロシャツ姿の人がAさん。見学コース内はすべて写真撮影オッケーだとおっしゃってくれました。Aさんの本業は衣料品の仲卸で、時折ボランティアでこの寺院での案内係を務めているとの事でした。

f:id:jomtien:20170810224015j:plain

 

ここには礼拝所と無料大食堂の他に、無料の病院も併設しているそうです。診療費・薬代・入院費はすべて無料です。社会の底辺で暮らす人たちのセーフティーネットとなっています。

 

今回3週間のインド旅行だけでなく、今年今までで、最も心を揺さぶられる墓所でした。

これまで私にとって、インドのNo.1感動スポットは、南部ケーララ州コーチンのバックウオーター水路遊覧でした。このグルドゥワーラ寺院は、それと双璧を成します。一生に一度はぜひ訪れるべき場所です。

 

 

ディズニー@デリー

デリー市内の名所観光4カ所目。

 

アクシャルダム寺院 Akshardham Temple

f:id:jomtien:20170810150336j:plain

 

akshardham.com

 

宗教施設に対し表現が適切かはわかりませんが、ここはいわば「デリーのディズニーランド」でした。素晴らしいB級エンターテインメント施設です。

広大な敷地内を見学し、すべてのアトラクションを体験すると、約5時間かかります。 2日程度のデリー滞在であれば行く必要はありませんが、 1週間程度の滞在であれば是非1日はここに充てるのがお勧めです。

 

テーマパークのように、人間行動学に基づいたレイアウトとなっています。あえて何度も行列をさせることで、観たいと言う気持ちを煽ります。

まずは入り口前で、所持品預け入れの長い行列につきます。お財布以外、すべての私物持ち込み禁止です。スマホもデジカメもノートPCも預けさせられます。もしこっそり持ち込んでも、次の金属探知機ゲートで確実に捕捉されてしまいます。当然、内部は全面的に撮影禁止です。

 

入場料自体は無料で、パンフレットを貰って中に入りました。建立して12年のピカピカのヒンズー寺院です。

本堂は、純白の大理石造りの巨大ドームで、神殿になっています。すべての壁と天井には細密な彫刻が施され、息をのむ豪華さです。

f:id:jomtien:20170810150204j:plain

 

本堂を見学した後、 180ルピー(320円)を払い、 3つのアトラクションの入場チケットを買い求めました。いずれも、約200年前にお生まれになって創始者スワミナーラーヤン様の生い立ちと、起こしたら奇跡の数々を紹介するものです。

 

アトラクション1: 蝋人形劇場。腕や頭が機械じかけで動く蝋人形の劇場。かなりベタな感じで良いです。約5分ごとに、舞台が次々と切り替わります。ー

f:id:jomtien:20170810150605j:plain

 

アトラクション2: 映画館で1時間のシネマ上映。 IMAXシアターを思わせる大型スクリーンと急階段の豪華なシート。インド人の観客のみなさんに混じり、英語音声のヘッドホンをかぶっての、ボリウッド映画鑑賞初体験でした。

12歳で出家した創始者が長い旅を続け、道中で獰猛なライオンを猫のように静かにさせたり、標高4,000メートル級のヒマラヤの雪原を越布1枚と裸足の姿で何十日も踏破したり、強盗は投げつけてくる爆薬を植物の種に変えてしまうといった、ダイナミックな内容です。数千人のエキストラを動員した、大がかりな力作でした。

f:id:jomtien:20170810150657j:plain

 

アトラクション3: 40人乗りの船に乗って水路を進むスプラッシュマウンテン。

水路の両脇には、創始者の説明に加え、インドの歴史文化発明品を説明する完成度の高い展示が続きます。こちらも見応えがありました。音声説明はヒンディー語ではなく、英語のみ。同じ趣旨の内容を、手を変え品を変え3度繰り返している訳ですから、英語があまり分からない子供たちでも問題ないのでしょう。数字の0や重力の概念を、欧州に先立つこと数百年も前に発見していた、と力説してました。アトラクション1のベタな展示より、ずっと洗練させています。

f:id:jomtien:20170810150518j:plain

 

入口でスマホを没収させられたのは、神聖な場所を撮影するのはケシカランという理由なのかと思っていました。しかし、どうやらそうではないようです。

テーマパーク状態なので、フォトジェニックなスポットがあちこちにテンコ盛りです。もし皆がスマホを持っていたなら、ありがたい教祖様のお話そっちのけで、誰もが写真撮影に夢中になってしまいます。5時間に渡って訪問者を、強制的にスマホ無しネット無しのITデトックスさせ、見学に集中させるるのは、意義あるでしょう。

 

ラマクリシュナ寺院

デリー市内の新興宗教系の名所訪問3カ所目。

 

ラマクリシュナ寺院 Rama Krishna Temple.

 

ここは小規模な寺院ですが、隣接する鉄道駅の名前にもなっています。昨日ご紹介したハレクリシュナと似た名前ですが、別の宗派です。約100年前に、修行者名ラマクリシュナという創始者が始めました。

www.tripadvisor.jp

ラマクリシュナ駅北口を出ると、多数の自転車リキシャーとオート3輪タクシーが待機しています。

f:id:jomtien:20170810125006j:plain

 

すぐ右手に、寺院の門があります。

f:id:jomtien:20170810125037j:plain

 

一方敷地内に入ると、外界とは打って変わって、ゴミ1つ落ちていない美しい庭園が。広がります

f:id:jomtien:20170810125151j:plain

 

内部は写真撮影禁止。ここでは観光客の姿はなく、地元の敬虔な信者さんたちが熱心に祈りを捧げています。異教徒の私も、問題なく中に入れてもらえます。

 

敷地内には大きな図書館があり、大勢の学生さん達が机に向かって勉強していました。

f:id:jomtien:20170810125252j:plain

その他に、ゲストハウス施設や宗教本専門の本屋さんがあり、アカデミックな雰囲気があります。落ち着きがあり、とても癒される場所でした。

 

デリーの街角には、5秒おきくらいに「どけどけどけ~~」と言わんばかりのクラクションを鳴らしがら、おびただしい数の車・オートバイ・オート三輪が疾走します。路肩駐車の車や人力車だけでなく、お牛様も注意して避けないといけません。道路は細く凸凹だらけ、埃だらけ、ぬかるみだらけです。超フレンドリーな物売りや物乞いが、次々と声をかけてきます。

通りを100m歩くだけでも、自分の中で警戒警報を最大限に発令し、交感神経をMaxに高めなければならず、気力体力を消耗します。そんな中、この寺院はオアシスになってくれました。

 

 

ハレクリシュナ寺院

昨日は、デリー市内にあるイスラム教系の名所寺院を紹介しました。

jomtien.hatenablog.com

 

今日は、デリー市内の名所二ヶ所め。のヒンズー教系です。

 

ハレクリシュナ寺院 ISKON Hare Krishna Temple

 

f:id:jomtien:20170810013852j:plain

 

インド人の教祖様が50年ほど前に米国へ渡航し、先進国各国で広まった宗教です。

www.iskcondelhi.com

 

寺院の入り口は、かなりカラフル。

f:id:jomtien:20170810013148j:plain

 

絢爛豪華な本堂です。

f:id:jomtien:20170810013405j:plain

 

参拝者の皆様cは、陽気に「ハレクリシュナ~、ハレクリシュナ~♪ 」と歌っています。日本の仏教で、何妙法蓮華経と念仏を唱えるのと、同等ですね。

f:id:jomtien:20170810013603j:plain

 

教祖スワミ・プラフパーダ様のお姿が、こちら。

f:id:jomtien:20170810012736j:plain

 

欧州や北米の大都市には、たいていハレクリシュナ教団があり、無料の食事をふるまうことで知られています。ここデリーの寺院は無料ではなく、500ルピー(850円)の有料ビュッフェでした。せっかくなので、有料で頂くことにしました。これが、予想外の激ウマでした。

f:id:jomtien:20170810014033j:plain

 

メニューはこちら。富裕層向けの価格で、レストランの内装は豪華です。

f:id:jomtien:20170810014517j:plain

 

驚いたことに、蝶々の形をしたイタリア料理のパスタファルファーレがありました。(写真右上)

f:id:jomtien:20170810014613j:plain

これが濃厚トマトソースにアルデンテの歯ざわりで、本格イタリアンの味でした。さらにイタリア式のポテトコロッケもあり、こちらも本場の味。さらに、中華料理のコーンスープがあり、こちらも香港レベルの味でした。どれもおいしすぎて、なかなか本命のインドカレーまでたどり着けません。 (笑)

f:id:jomtien:20170810014651j:plain

 

カレーは3種あり、特に豆のカレーが絶品でした(写真右上) 。インド約3週間の滞在で何度も豆カレーを食べる機会がありましたが、ここのが1番です。もしこれを販売しているのなら、 3 kgくらい買って、お土産として持ち帰りたいくらいでした。

f:id:jomtien:20170810014739j:plain

 

心もお腹もいっぱいになり、帰り道には「ハレクリシュナ~、ハレクリシュナ~♪ 」と、自然にしマントラを口ずさんでいました。(笑)

 

 

ロータステンプル

インド北部の町リシケシから、電車で首都ニューデリーへ戻ってきました。

jomtien.hatenablog.com

 

リシケシュ便りを終え、今日から数日は、デリー便りをお届けしたいと思います。

 

デリーの街では、名所となっているいくつかの宗教系の施設を観光しいます。なぜ宗教系かというと、 「安全で清潔」だからです。(笑)

 

まずは一ヶ所め。訪れたのは、バハーイ教Baha’i のロータステンプル Lotus Templeです。蓮の花の形をした美しい寺院です。

f:id:jomtien:20170809162849j:plain

 

バハーイは、イラン発祥のイスラム系の宗教です。イラン革命勃発時に、インドに一部拠点が移されたものです。

www.bahaihouseofworship.in

 

混沌と喧噪の街から一歩敷地内に足を踏み入れると、そこは別世界。きちんと刈り込まれた緑の広大な芝生が広がります。美しい木々が植えられ、まるで完璧な英国庭園のようです。歩道には、チリ1つ落ちていません。

f:id:jomtien:20170809163259j:plain

 

f:id:jomtien:20170809163414j:plain

 

エンジン式芝刈り機で、手入れをしています。

f:id:jomtien:20170809163446j:plain

 

庭園の中央に、白大理石の本堂がそびえています。巨大です。

f:id:jomtien:20170809163527j:plain

 

本堂入り口には、バハーイ教についての多くの説明パネルが展示されています。特に目を引いたのが、女性は男性と平等であるという説明です。イスラム教の一派としては異端であり、それで勢力をインドに移したようです。

f:id:jomtien:20170809163818j:plain

 

本堂の中は、写真撮影禁止。内部も外観と同様に、白一色です。たくさんの椅子が並べられた礼拝堂です。華麗な彫刻、金銀の飾り付けやステンドグラスは一切ありません。がらんどうの白いコンクリート壁のドーム空間がただ広がるだけです。物見遊山気分で来る人にとっては、肩すかしかもしれません。

しかし、とても気分が静まる空間です。良い気ですが流れています。本堂から庭園を見下ろすと、ここは極楽浄土なのかという気がしてきます。

 

 

ビートルズカフェ

リシケシュのビートルズネタです。

ビートルズは約50年前に3カ月間、リシケシュに滞在しました。御一行様が滞在したアシュラム(ヨガ道場)の訪問記はこちら。

jomtien.hatenablog.com

 

さらに町の名物カフェ「The 60’s Beatles Cafe ビートルズカフェ」へ行ってきました。

f:id:jomtien:20170808233900j:plain

 

ラクシュマンジュラ橋への道路の途中で、石畳の階段の土産物屋通りがあるので、そこを50mほど降りていくと、カフェがあります

f:id:jomtien:20170808234002j:plain

 

ガンジス川を見下ろす、大変眺めの良いカフェテラスです。この光景を見られただけで、来たかいがありました。

f:id:jomtien:20170808234200j:plain

 

f:id:jomtien:20170808234243j:plain

 

店内には、当時のビートルズ滞在を偲ばせる写真が、壁に幾つも掲げられています。

f:id:jomtien:20170808234401j:plain

 

f:id:jomtien:20170808234422j:plain

 

チーズとほうれん草のカレーをいただきましたが、大変満足のいくお味でした。インド料理を頼む分には、お値段リーズナブルです。

BGMはもちろんビートルズナンバー。ガンジス川からのマイナスイオンをいっぱい浴びてのんびり出来る、気持ちの良い場所でした。